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公開日:2026.05.21

市沢・仏向の谷戸に親しむ会 ホタルの飛翔を確認 5月末以降ピークか

  • ホタルが飛翔する様子(同会提供/昨年)

    ホタルが飛翔する様子(同会提供/昨年)

 保土ケ谷区内の仏向町と市沢町(旭区)にまたがる市沢・仏向の谷戸で環境保全活動を行う「市沢・仏向の谷戸に親しむ会」(藤川信子代表)は5月16日、ゲンジボタル1匹の飛翔を確認した。藤川代表は「5月下旬から6月中旬に見頃を迎えるのでは」と話す。

 開発が進む横浜市内で「身近な自然を後世に残したい」との想いで1989年に発足した同会。以来35年以上にわたり、谷戸の水路清掃や草刈り、景観維持など地道な活動を継続してきた。2012年には、環境省から地域環境保全功労者表彰を受賞している。

絶滅の危機乗り越え

 谷戸には車や自転車、家電など大量のごみが放置されていたが、徐々に撤去し景観維持に努めた。また、同会が注力してきたのが谷戸に生息するホタルの保護だ。長年にわたり生息調査や水質保全などを行ってきた。藤川代表によると、会の発足当時は一晩で500匹のゲンジボタルが舞う幻想的な光景があったという。

 しかし、水路の水質悪化によりホタルが激減し、一時期絶滅の危機を迎えた。そこで同会は数年をかけてホタルの繁殖活動に取り組み、徐々に数を増やしていった。また、23年には小川の調査を行った結果、ホタルの幼虫が餌とするカワニナの減少を確認。カワニナの飼育にも取り組んだ。こうした取り組みもあって、ここ数年は仏向エリアで約100匹を観測している(市沢では約200匹)。

変化する生態系

 1990年代にはスミレ、シュンラン、エビネ、ヤマユリなどが群生し谷戸の原風景が広がっていた。近年ではハラニラなどの外来植物が増えているという。また、ジョウビタキやツグミなどを見かける機会が減り、ガビチョウやタイワンリスなどが数を増やしている。また、かつて谷戸の斜面地に群生していたヤマユリの球根を地権者から22年に譲り受けた同会。昨年秋には会員宅などで数を増やしたヤマユリを谷戸で管理する畑に植えるなどしている。

 藤川代表は「市内にある市民の森などと同じく、ここの谷戸でもナラ枯れの被害が確認されている。生態系も変わってきている」と説明する。

 ホタルの飛翔は今年、仏向町小川アメニティ周辺で6月上旬から中旬にかけてピークを迎えると予想される(市沢は5月末から6月上旬)。

 藤川代表は「観賞する際はホタルに懐中電灯などの光を当てないなどのマナーを守って楽しんでほしい」と話す。

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