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公開日:2026.05.07

北綱島小地域交流室 地域で支える「認知症」 日常の延長にある場所へ

  • 歓談する参加者たち

    歓談する参加者たち

  • 廃材を再利用したという看板

    廃材を再利用したという看板

  • 北綱島小に「認知症カフェ」 (写真3)

  • 北綱島小に「認知症カフェ」 (写真4)

 北綱島小学校にある地域交流室に4月25日、認知症カフェ「オレンジカフェ・きたつなしま」がオープンした。綱島地区連合自治会など地域団体が立ち上がり、「地域がつながる場所」として月1回の開放を行う。

 認知症カフェは、地域住民が安心して心穏やかに過ごせる場所。「オレンジカフェ・きたつなしま」のオープン当日は、認知症当事者やその家族を合わせた11人が集い、お茶やお菓子を味わいながら、他愛のない会話を弾ませ笑顔を咲かせていた。「どうにかならないかと動いて、やっと形にできた」と、初日にも関わらず、たくさんの地域住民が集まった室内を見て、同施設代表の西村たか子さんは安堵の表情を浮かべた。

 港北区高齢・障害支援課によると、区内の「認知症カフェ」はこれまでに8カ所が稼働。今回オープンした同施設は9カ所目にあたる。同課では、認知症カフェを日常生活の延長線上にある「地域の居場所」と位置付け、「住み慣れた地域で、自分らしく暮らし続けるための重要な基盤の一つ」として重要視している。

 同施設のある北綱島小学校エリアは、周辺の駅まで歩くには遠く、また他の認知症カフェが近隣にないため、参加したくても通えない高齢者が多かったという。西村さんは「外出でバスに乗ること自体、認知症の方や高齢者にはハードルが高い」と分析。「この地域の方々にとって、もっと気軽に足を運べて、地域とつながれる場所を、すぐ近くにつくりたかった」と同施設開設の意義を語る。

始まりは「和室」から

 同施設の整備は水面化で、何年も前から思考されていたという。

 副代表の大谷多恵子さんは、以前北綱島小の校長を務めていた。その頃から地域交流に注力しており、「子どもたちが地域の大人と触れ合える場所」をつくろうと、和室を開放したという。退任後も自治会長となり活動を続け、西村さんと手を取り、地域一丸で地域貢献を目指してきた。「和室を開放した頃から、地域はもちろん、行政ともつながれる場所を目指していた」という大谷さん。「地域の自治会やボランティアのネットワークを使って、今回、やっと立ち上げが叶いました」と二人は誇らしげに笑った。

 当時、職員や児童からも「和室」と呼ばれ親しまれてきた一室は、地域がつながる場所として「地域交流室」と名前を新たに、多世代の交流を見守る場所へ進化を遂げた。高齢・障害課ではこうした地域の動きに、「区としても、地域の取組みが身近な支えとなるよう、引き続き支援していく」としている。

 同施設は、地域で認知症を考えながら、当事者のみならず、その家族や地域住民が気軽に集える「地域の拠り所」。今後は「地域で『認知症』を受け止められるきっかけになる場所にしたい」と西村さんは語る。

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