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人生100年時代――。 てんくも歯科医院 健康な体はキレイな口腔環境から
清潔に保たれた院内で笑みを浮かべる天雲理事長（前列中央）とスタッフ
人生100年時代――。 いつまでも噛む喜びを
昨年12月、ＮＨＫの情報番組「あさイチ」に出演するほか、テレビや雑誌インタビューなどメディアへの露出が多いのが、北山田に「てんくも歯科医院」を構える「医療法人社団 天雲会」理事長、天雲丈敦氏（37）。歯科分野のみならず、全身の健康を考えた提案をする天雲理事長の思いや、今後の展開などについて話を聞いた。
２０１３年の開院以来、予防歯科や歯周病、インプラント、矯正歯科、ホワイトニング、被せ物、入れ歯など、幅広い歯科治療を行ってきた同院。現在、歯科医師12人とスタッフ合わせ34人体制で、地域住民の歯に関する悩みを解決に導いている。５年間で延べ１万人以上の患者を診てきた天雲理事長だが、高齢患者の多くから「若い頃から、歯を治しておけば良かった」という声が特に印象に残っているという。
メンテナンスの重要性
「いつまでも健康でいるためには、体の入り口でもある口腔内をきれいに保つことが肝要」と天雲理事長。年齢を重ねるにつれて歯が弱り、柔らかい食べ物中心の食生活になることで、栄養バランスが偏り、体に異常をきたしていく。自分の歯を長く残すためにも、天雲理事長は１〜３カ月に一度程のペースで歯科医院に行くこと勧めている。
同院では歯科衛生士が歯垢・歯石除去などのクリーニングやメンテナンス、正しい歯磨きの仕方などを丁寧に指導。虫歯の早期発見、早期治療に結びつけ、清潔な口腔環境を維持していく。
”噛める入れ歯”でリンゴを丸かじり
また、同院ではすでに歯を失った人にインプラントのほか、リンゴを丸かじりできるという”噛める入れ歯”を提案している。天雲理事長は「不思議なもので、元気がないご年配の方でも、入れ歯を装着してものを噛むことで、スイッチが入ったように表情が明るくなり、またしゃべれるようにもなり、認知症予防にもつながっていく」と噛むことの大切さを語る。
整体、アレルギー、乳酸菌で全身をケア
そのほか、整体師と連携し、体の歪みを根本から整え、顎関節症や咬み合わせの改善。銀歯が原因で肌荒れを引き起こしているかもしれない患者への金属アレルギー検査の実施。腸内フローラ検査により、一人ひとりに合ったオーダーメイドの乳酸菌サプリで必要な栄養を補うなど、さまざまな切り口から身体を健康に導いている。
さらに今年は、デイサービスを開設予定の天雲理事長。「人生１００年時代。医療のみならず介護も視野に入れ、今後も日本を元気にしていきたい」と前を見据える。
”人情”に熱い医療人 理事長 天雲丈敦
「どうしたらみんなが笑顔になれるのだろう？」と考えていた幼い頃。ある日観た、映画「パッチ・アダムス」に感銘を受けた少年は「人の心も治せる医師になりたい」と強く決意した。
医師としての基礎を築いた研修医時代や独立・開業への険しい道のりを経て、ようやく歯科医師になる夢を実現させた。
日々、患者と触れ合う中で心掛けているのは”人情”。「どんなに最新の設備を導入しても、どんなにレベルの高い治療技術があっても、そこに人の魂や心がこもっていなければ意味がない」。患者と正面から心で向き合い、互いに笑顔でいられることを大切にしながら、地域社会の発展に寄与できる存在を目指している。
「治療という縁を通して、人と人とがつながっていきたい。古き良き日本の心をしっかりと持ち続け、時代と共に希薄になってきた人との絆を深めていきたい」
目の前の患者を笑顔にし、心も満たすために、どんな困難な治療でも歯をできる限り残すことなど、最善を尽くす。「『歯を治したらもうおしまい』。私はそれを治療とは呼ばない」。地域住民にずっと寄り添い、口の中のトラブルを生涯にわたってケアしていく。そして「てんくも歯科医院なら、痛くて曇っていた表情も、スッキリと晴れた笑顔で帰れる」。そう思ってもらえるよう、これからも患者を笑顔で迎え入れる。
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