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公開日:2026.05.08

相模運輸倉庫 海軍発展と共に刻んだ歴史 創業140周年、地域共生企業へ

  • 田浦港町にある本社社屋

    田浦港町にある本社社屋

 横須賀の港湾物流を支え続けてきた相模運輸倉庫(株)(本社=田浦港町)が、5月10日に創業140周年の節目を迎える。帝国海軍への燃料供給から始まった歴史は、戦後の混乱、高度経済成長期の変遷を経て、地域共生企業として新たなステージへと踏み出す。

 同社の歴史は、1886(明治19)年に創業者が三重県伊勢松阪から横須賀へ移り住んだことに始まる。鎮守府が設置され「海軍の街」として産声を上げた横須賀で、創業者が着目したのは軍艦の燃料となる「石炭」。自走できない箱舟に石炭を積み、人力や引船で戦艦の傍らまで運んで積み込む「置き渡し」が事業の原点だ。

 その後、日清・日露戦争、世界大戦を経て、弾薬や食料の積み込みへと事業を拡大。戦後の混乱期には一時、経営難に陥ったが沖縄でのスクラップ回収事業で危機を脱するなど、時代の荒波を乗り越えてきた。直近の10年では、倉庫群の大規模火災など大きな試練に直面したが、これも克服してきた。

 現在の主軸は、完成自動車の輸出入や総合物流へと進化。横須賀を拠点に横浜、東京、千葉、福島へとネットワークを広げる。今後の展望として、鈴木稔社長が掲げるのは拠点である長浦地区の再整備だ。国有地の払い下げ申請を完了させ、老朽化した倉庫群を次世代の物流ニーズに応える拠点へと再生させる計画を進めている。

 「『未来志向』で新たな事業に着手できる環境が整っており、地元横須賀に感謝しつつ、共に発展していきたい」と鈴木社長は話しており、その決意の証として、市内の海辺の安全を守るため、ヴェルニー公園などへ計52個の救命浮輪を寄贈。地域社会への貢献を改めて打ち出している。

 鈴木社長は「140年の礎の上に、新たな物流の形を築いていく」と、次時代を見据えている。

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