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旭区・瀬谷区 人物風土記

公開日:2022.05.26

5月29日(日)に旭公会堂でチャリティー発表会を開く旭区舞踊協会の会長
天野 一枝さん
中希望が丘在住 67歳

「踊り手にできることを」

 ○…旭区を拠点とする日本舞踊家らが1989年に設立した旭区舞踊協会。区の文化祭で知り合った仲間が集い結成された。現在は様々な流派の指導者10人が所属している。5月29日に開かれるチャリティー発表会をはじめ、区民文化祭や旭ふれあい区民まつりなどに参加してきた。2014年に2代目会長に就任。会員の中で最年少だそうで「先輩に頼り助けられながらも、頼られる部分もある。その分しっかりと励みたい」と姿勢を正す。

 ○…日本舞踊は歌舞伎の技法を基本とした舞踊。踊りだけでなく、扇子や手ぬぐいなどの小物を使用し、酒をつぐ仕草などを表現する。歩き方や目線の高さなどで背景が違ってくるといい、「観客に身振り手振りでどんな背景を伝えられるのか日々悩んでいる」と語る。60年以上続けてきたからこそ、表現者として決して妥協はしない。「でも楽しんで踊ることも大切なんですけどね」とお茶目に笑う。

 ○…南区出身。幼い頃は引っ込み思案な性格だったものの、「踊ることは好きだった」という。より良い踊りにするために10代から三味線も習い始めるなど、日々稽古を重ねてきた。家事や介護をこなしながらも、踊ることだけはやめなかった。舞踊と共に歩んできた人生を振り返り、「家族を含め、周囲の協力や深い理解があったからこそ続けることができた」と感謝を込める。

 ○…同協会の今後について、日本舞踊を披露できる場を増やしていきたい考え。行政とのタイアップや福祉施設での出演など積極的に行っていたが、コロナで活動自粛に。徐々に緩和の傾向にある中、できることを模索している。「踊り手の皆さんのためにできることをできるうちに」。力強く歩みを進めていく。

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