旭区・瀬谷区 人物風土記
公開日:2023.05.04
3月13日から旭警察署の署長に着任した
吉田 善成さん
本村町在勤 55歳
地域の安全 まず「自分から」
○…旭警察署の第36代署長に着任。麻生署に続き2度目の署長職だ。「住民の安全安心を守るためには、まず署員それぞれが家族、仲間、そして自分を大切にしないと」と力強く語る。「自分の大切な人を守れない人が、他人を守ることはできないからね」。約250人の署員の働く環境を整えながら、旭区民から信用され続ける警察署であるために奮闘する。
○…長崎県出身。高校卒業後の進路に悩んだ末、警察職員を目指すことに。特段、正義感が強い性格ではなかったが、「人のためになるだろうと」と漠然と憧れていたという。正義感が増してきたのは、実際に神奈川県警の職に就いてから。「被害者を見ると『なんとかしたい』という思いが強くなった」。特に、33歳の頃から任されている鑑識の仕事は、先陣を切って現場に向かい、検証に少しでもミスがあれば、犯人を捕まえることができなくなる可能性もあるほど、プレッシャーが多い役割。「被害者の無念を晴らしたい一心で務めてきました」
○…小学生の頃はソフトボール、中学校入学後はサッカーにハマり、高校は男子校で部活に明け暮れるスポーツ少年だった。大人になってからは「こんなにおもしろいことは他にない」とゴルフが趣味に。「勝ち負けなんてどうでもいい。天気が良い日にゴルフ場を歩くのがいいんだよ」と茶目っ気たっぷりに話す。
○…まずは旭区の地理を覚えるところから。「休みの日は散歩しながらいろいろな地域を回ってみています」。また、1991年に当時8歳で行方不明になった野村香さんについて上げ「引き続き捜査を続けていき、風化させたくない」と娘を持つ父の顔を見せた。その人情とユーモアあふれる笑顔で旭区の安心安全を守っていく。
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