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旭区・瀬谷区 人物風土記

公開日:2024.11.14

旭区の希望ケ丘高校の卒業生で構成される(一財)桜蔭会の理事長を務める
手塚 誠さん
茅ヶ崎市在住 74歳

交流で地域に恩返し

 ○…希望ケ丘高校の卒業生で構成される、桜蔭会の理事長を務める。1世紀を超える歴史を持ち、2万人のメンバーが在籍する同会の目標は、自分たちを育ててくれた地域への恩返し。講演会や美術展、鎌倉歴史散歩など、さまざまな企画を実施している。「先輩たちの思いを受け継ぎ、理事たちと協力しながら取り組みを発展させていきたい」と語る。

 ○…栃木県出身。国鉄職員だった父の転勤に伴い、10歳の時に横浜へ。希望ケ丘高校には、穏やかで自由な校風に憧れて進学した。卒業後に同窓会に所属したが、「若いころは仕事が忙しくて、なかなか携わる機会がなかった」という。40代のころ、会報誌の編集に誘われたことが、本格的に関わり始めるきっかけになった。各催しの取材や、特集を組んだりとさまざまな経験を通して取り組みについて知ることができ、「大変だが面白かった」と振り返る。

 ○…33歳で弁護士になって以来、持ち前の記憶力の高さを武器に、法の専門家として人々の自由や財産を守るために活動してきた。多くの人と関わる仕事は、内向的な性格を外向的に変えた。「弁護は、相談者の価値観や生き方、感情を理解することから始まるんです」。コミュニケーションを通して仕事を達成してきたことで、人との関わり合いが重要だと実感。催しが新たなつながりが生むきっかけになればと考えている。

 ○…ふとしたタイミングで同窓生との出会いや活躍を耳にする機会があり、「先輩や後輩たちと親しくなることもまた嬉しい」とにっこり。会の催しには一般人も参加できるが、その周知が進んでいないことが課題。若い会員も活動に参加してほしいと考えており、「いろいろな人が楽しみにきてほしい」と願う。

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