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公開日:2026.07.02

ズーラシア オオアリクイ誕生 双子としては国内初

  • 誕生翌日の2頭=提供:よこはま動物園ズーラシア

    誕生翌日の2頭=提供:よこはま動物園ズーラシア

 よこはま動物園ズーラシア=旭区=でこのほど、オオアリクイの双子が誕生した。同園でのオオアリクイの誕生は23年ぶりで、双子としては国内初。現在は2頭とも元気な様子だという。

 オオアリクイは、アリを食べることに特化した歯のない動物。野生では前足の大きな爪で白アリの塚を壊し、1日に大量のアリを捕食する。体長は尻尾も含めて約2mに達し、爪が非常に鋭く力が強いため、同園では安全を考慮して柵越しで飼育管理しているという。

早産、慎重に哺乳

 2019年から同園で飼育している父親「オレオ」の下へ、23年に母親となる「アモ」が来園。昨年6月からペアリングを開始した。オオアリクイの飼育を担当する矢口茜さんは「同園での繁殖は23年ぶりだったため当時の記録が少なく、他園の担当者に、個体同士がけんかしたときの対応などを相談しながら計画を進めた」と説明する。

 通常、オオアリクイは約180日の妊娠期間を経て、毛が生え目が開いた状態で赤ちゃんが生まれる。しかし今回は予定より約1カ月早産となり、毛がなく目も開いていない、それぞれ通常の半分ほどの大きさで2頭が5月2日に誕生した。

 「発見時、赤ちゃんは体が冷え切っていた」と矢口さん。母親のアモは初産ながらも子どもを気にかけていたものの、最終的には育児を断念し、翌3日から人工哺育へ切り替わった。

 矢口さんは「とにかく小さかったので気苦労が多かった。毎回の哺乳のたびに大丈夫かとかなり心配した」と振り返る。自力で乳首に吸い付く力がないため、当初は獣医師が胃にカテーテルを入れてミルクを直接注入した。

 その後、哺乳瓶に移行したが、現在も吸う力が弱いため飼育員が哺乳瓶を押してミルクを出している。矢口さんは「タイミングが合わないと変なところに入って誤嚥してしまう。肺炎になるとそのまま死んでしまう可能性がかなり高い」といい、細心の注意を払って世話を行っている。体重は2kg台と、かなり小さい状態だという。

「魅力伝われば」

 今後の展示予定は決まっていないとのこと。矢口さんは「オオアリクイは、オカピやシロクマなど、人気な動物の陰に隠れがち。不思議なフォルムや動きなどの魅力が、今回の誕生を機に伝わってほしい」と話す。

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