旭区・瀬谷区 文化
公開日:2026.10.22
旭区に映画文化の灯を サンハートで続く名画座
旭区民文化センターサンハートで、名作映画を年4回ほど、定期的に上映する「あさひ名画座」の活動が続けられている。映画鑑賞の機会を提供しようと始まった取り組みで、同所が主催し、市民ボランティア「あさひ名画座企画委員」が協力して運営している。
あさひ名画座は「旭区に映画館がない」という課題を感じていた旭区の有志2人が、2014年に立ち上げた。
当初は映画上映後に観客同士が感想を語り合う交流会も開催されており、そこに観客として参加していたのが、現在委員を務める旭区在住の浅見敬子さんだ。「近場で映画が観られることや、昔の名作をいろいろ鑑賞できるのが魅力だった」と浅見さんは振り返る。
また、神奈川区で「横浜に映画ファンの思いが反映される映画館をつくる」ことを目標に活動する「横浜キネマ倶楽部」にも所属し、映画検定1級の資格を持つ岡田明紀さんも、地域の上映会チラシをきっかけに活動へ加わった。
作品選定に苦労も
現在、企画委員として在籍しているのは4人。上映日時の決定や広報活動などはサンハート担当者が担い、上映作品の選定案出しやチラシ作成、当日の会場設営準備の手伝いなどを委員が分担して実施している。
活動において最も苦労するのが作品の選定と上映素材の調達だ。大手映画会社によっては上映会向けに作品を貸し出していない場合があり、人気作であっても権利関係や制約からDVDなどの素材が借りられないケースが少なくない。
そのため、委員たちは上映可能な配給会社やレンタル会社を丹念に探し、洋画と邦画のバランスを考慮しながら選定を進めている。過去には『キタキツネ物語』や『日本フィルハーモニー物語 炎の第五楽章』といった入手困難という作品の上映も実現させた。岡田さんは「ほとんど観る機会がない作品で、絶対上映したいと思っていた」と語る。
「東京物語」を上映
10月3日には第43弾として、小津安二郎監督の名作『東京物語』を上映。多くの映画ファンが来場した。磯子区からあさひ名画座に初めて訪れたという24歳の男性は、「ミニシアターにもよく行っているが、あまり上映していない作品を観られるのは貴重だと思う」と話した。
今後の活動について、浅見さんは「映画が好きな人に、これからも観に来ていただけたら嬉しい」と話す。岡田さんも「神奈川県内のさまざまな上映会との横のつながりを強め、互いに交流や情報発信をしながら活動を続けていきたい」と意気込みを見せる。
委員を募集
サンハートでは現在、名画座の発展と体制強化に向け、活動をともにする委員を若干名募集している。問い合わせはサンハート【電話】045・364・3810。
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