旭区・瀬谷区 社会
公開日:2026.10.29
旭区上川井町のモスク 開所半年、地域交流図る 「開かれた施設」目指し
旭区上川井町にイスラム教の礼拝施設「横浜アッソーリヒーンマスジド(モスク)」が今年4月に開所してから、半年が経過した。礼拝拠点としてだけでなく、近隣住民を招いた文化イベント開催などを通じて、地域社会との交流や相互理解を進めている。
同所を運営する(一社)アソリヒン横浜ファンデーション代表理事のアリエフ・ジュナイディさんによると、若葉台団地や瀬谷区、緑区などには、インドネシア人を中心に多くのムスリム住民が暮らしているという。
しかし、「周辺には礼拝施設がなく、以前は遠方のモスクへ通っていた」とアリエフさん。コロナ禍により、移動制限などから従来のモスクに通うことが難しくなったことを機に、「自分たちの生活圏に身近な礼拝拠点を造りたい」と同モスクを完成させた。
開所後は「地域に開かれた施設」を目指し、近隣住民との交流企画を積極的に展開してきた。「こどもの日」の交流会や、8月にはインドネシア独立81周年記念イベントを開催したほか、同国の伝統菓子を作るワークショップも開かれた。若葉台や霧が丘の日本人住民も多数訪れ、料理の試食などを通じ文化交流を楽しんだ。
生活ルール説明会も
9月には、外国人住民が日本社会で円滑に生活できるよう、横浜市国際交流協会による生活ガイダンスが同所で実施された。礼拝は適切な場所で行うことなどのマナーや交通ルール、年金や税金の仕組みについて解説。集団礼拝を終えた多くの参加者が、真剣な表情で説明に聞き入った。
アリエフさんは「日本で長く暮らしていても年金や税金の知識を得る機会は少ない。みんな強い関心を持っており、今後も継続して学べる場を設けたい」と話す。
「異文化集う地域に」
「多くの外国人が介護施設などで働き、みんなの生活を支えてくれている。迷惑行為も無く、外国人だから、イスラム教だからと距離を置かないように考えている」と話すのは、若葉台連合自治会の菅尾貞登会長。「若葉台には色々な文化を受け入れる素地がある。積極的に交流し、異なるルーツを持つ人たちが集える地域づくりを進めたい」と語る。
上川井町内会の阿部敏会長は「町内会のなかではネガティブに考えている人はほとんどいない。今後、より交流を深めたい」と見据える。
「若葉台の住民から『私たちが昔ここへ来た時と同じように、みんなで共に暮らしましょう』と言葉をかけてもらい心強かった」。アリエフさんはそう振り返る。
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