高校野球神奈川大会 「逆転の隼人」4年ぶり4強 2度目の甲子園ならず
7月30日、東海大相模高の優勝で幕を下ろした第96回全国高校野球選手権神奈川大会。29日に中区の横浜スタジアムで行われた準決勝で、横浜隼人高=阿久和南=は向上高に2―5で敗れ、初優勝した2009年以来の決勝進出は果たせなかった=写真上。
県春季大会は3回戦で桐光学園に惜敗し、今大会はノーシードで挑んだ横浜隼人。7月14日の1回戦は横浜商大高、22日の4回戦では桐蔭学園の強豪2校をそれぞれ4―3のサヨナラ勝ちで下し、「逆転の隼人」を見せつけてきた。
今大会7試合目にあたる準決勝、横浜隼人は向上のエース高橋裕也投手を攻略しきれず、1―5で迎えた9回表の攻撃。桐蔭学園戦でも結果を出した、代打の大堀純一選手(2年)=岡津中学校出身=の右前適時打で1点を返したが、反撃はここまでだった。「みんな最後まで諦めずによく頑張ってくれた。(最終回を)三者凡退で終わるのとは全然違う。新チームで迎える秋、来年の大会につながるはず」。水谷哲也監督(49)は選手をねぎらった。
部員153人の大所帯を束ねてきた手塚渓登主将(3年)は「昨年の秋、今年の春と結果が出ず、どうすればいい雰囲気で勝てるか試行錯誤してきた。3年の宗(佑麿)や橋本(龍太)、藤澤(浩太)、伴(善弘)らが支えてくれたことに感謝でいっぱい」と気丈に話した。「笑顔と明るさがあれば勝利を引き込めるチーム。この試合も逆転できると信じていた。この悔しさを胸に、秋に勝って春のセンバツ出場を目指してほしい」。3年生は最後まで笑顔を絶やさず、後輩たちにバトンを託した。
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