地域や職場におけるスポーツの普及・発展に貢献した人を文部科学大臣が表彰する「生涯スポーツ功労者」に、県卓球協会の副会長などを務め、指導者としても活躍する小林秀行さん(78・本郷)が選ばれた。10月11日には都内で表彰式が執り行われた。
この表彰制度は長年にわたりスポーツの普及や指導に尽力した人を対象としている。今年度の被表彰者は163人で、県からは5人が選出。県スポーツ課によると、小林さんは多世代を対象にしたイベントを通じて競技人口の拡大に貢献した点などが評価された。
小林さんは東京都出身。中学から卓球を始め、高校では都大会優勝やインターハイ出場などの実績を残した。高校卒業後、卓球部を創設した日産自動車(株)に就職。選手時代は日本代表選出、国体の団体3位など活躍するも、「一流のトップレベルには届かない選手でした」と振り返る。
この悔しさをバネに挑んだのが指導者の道だ。20代後半だった1969年、同社卓球部の総監督と女子監督に就任し、地方の有力選手をスカウトするなど人材育成に注力。監督10年目にして女子チームを悲願の日本一に導くと、ここから10年間で32度の全国優勝を成し遂げた。「技術だけでなく、人間として成長する選手を見るのが何よりの喜びでした」と指導者としての醍醐味を説明する。
監督就任と同時期に、市や県の卓球協会の役員も担うようになった。日本の実業団リーグの委員会にも携わり、現在は県卓球協会の副会長兼強化部長を務めている。
定年後の2004年、地元で指導したいと横浜隼人中学・高等学校の女子卓球部の強化専任コーチに就任。同部を全国の強豪校に押し上げ、今なお「元日をのぞいて1年中卓球漬け」というほど指導に情熱を注ぐ。
功労者選出については「周囲の人に恵まれ、支えられてきました。受賞できたのは皆さんのおかげです」と感謝の気持ちを話す。また、「卓球人生もそろそろ最終コーナーだと思っていましたが、もう少し頑張って地域に恩返しをしたいです」と更なる活動に意欲を見せている。
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