和泉中央南ハイツ自治会(旧和泉町団地自治会)は5月に実施した防災訓練で「安否確認旗」を使った取り組みを始めた。高齢者・要援護者へのサポートを迅速かつ正確に行い、適切な避難につなげるのが狙い。
同ハイツは1974年に完成。9棟の建物に現在184世帯が暮らしている。自治会では、近年各地で発生している自然災害などを教訓として、自主防災組織の強化や防災備蓄品の充実に努めてきたが、居住者の高齢化が進む中、災害発生時の避難を最優先に考えると、一番の課題は隣近所の見える化にあった。
最初に進めたのは役所と連携し、有事に支援が必要な支援者の確認。その上で、全居住者の効率的な安否確認方法を模索。結果、安否確認旗の活用が持ち上がった。
使用方法は、有事の際に建物入口側から見える窓に旗を掲げるだけ。これにより、委員らが階段を上り下りして状況を確認する必要がなくなった。訓練では避難時間の短縮にもつながったという。
自治会役員らによれば、普段から継続してコミュニケーションをとることを各棟の委員が共有。その成果もあり、初の取り組みとなった確認旗も9割以上の活用が見られた。佐藤茂会長は旗利用の継続と定着、要支援者のサポート強化、残り1割への協力要請を課題に挙げ「防災への関心を高めることが対応力の強化につながる」と力を込めた。
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