熱い気持ちで生徒と接し

　○…野球人口の減少を食い止め、野球の楽しさを知ってもらいたいと２０２２年の緑園学園開校以来定期的に体験会を開催。11月25日には女子にも野球の楽しさを知ってもらおうと初めて「小学生ガールズフェスティバル」を開いた。「予想以上の参加人数。子どもたちの笑顔を見ると開催して良かった」と笑う。

　○…横浜市内出身。友達の誘いで野球を始めたのは小学５年生のとき。「練習でいつも怒られて、行くのが嫌だった」と振り返るが、中学でそのイメージが変わった。影響を受けたのは当時の監督。「熱い指導で『ダメなものはダメ』とハッキリ言ってくれた。厳しいけど野球の楽しさを教えてくれた」。３年時は主将を務めたが、「人のまとめ方、指導する姿勢」などその時に教わったという。教師を目指したのもその頃。「社会の先生も熱い人で、脱線する授業が楽しかった。その中で学んだことが多かった」と、中学３年間で経験したことは現在に大きく影響している。

　○…大学まで野球を続けて中学校の教師に。科目は社会科。最近の授業内容は学んできたものとは大きく変わってきたと感じる。ネット環境が整えられ、一人一台のタブレットを持ち、生徒が得られる情報は飛躍的に広がった。生徒には情報を活用する術を学んでほしいという。「考えて実行する。体験したことからさらに情報を得て、また実行する」ことの大切さを説く。

　○…「仕事が終わったら一目散に帰りますよ」と笑う。１歳になったばかりの娘と遊ぶためだ。「奥さんを休ませたいんですが、もう『ママがいい』って言われて」と残念そう。趣味のアウトドアも「もう少ししたら行けそうですね。家族でキャンプを楽しみたいな」と目を細める。