動画撮影時の一コマ
父親たちに「子育て期は二度とない黄金期だということに気づいてほしい」と、認定こども園・岡津幼稚園（林弦矢理事長）の保護者有志で作る「おやじの会」が、このほど後輩の親たちに向けたメッセージ動画を制作。ユーチューブで公開している。
同園のおやじの会は、園長からの要請に応じ園行事を支援するほか、時には新たなイベントを立ち上げ、実施運営するのが主な活動。プライベート重視の自由参加制で遅刻・早退・ドタキャンＯＫ。２０１９年度は１７８世帯から13人が活動している。
もともとおやじの会には全く興味がなかったというメンバーも多いが、活動を通して「子どもと体験を共有しながら自分も学ぶことができる」と気づき、この経験をこれから続く親たちにも伝えたいという思いが強くなっていくという。
例年、同園では新入園説明会でメンバーらが登壇。簡易的なスライドで活動紹介をしていたが、今年はより訴求力の高いものをと、インタビュー動画の制作が決まった。
撮影は園職員の金子浩二さん全面協力の下、３月からスタート。動画には、これまでの行事でイベントリーダーを務めたメンバーが出演した。
こだわりの本格映像
複数台のカメラ、ピンマイクなど私物や園機材などから使えるものをフル活用。メンバーの多様性を伝えるため、個々のキャラクターに合わせて撮影場所や映り込む小物を変えるなど細部にまでこだわった。総撮影期間は４日、編集には２週間を費やした。完成後は、子育てにおける父親の活躍の場を知ってもらえればと、広く公開することにした。
今回の取り組みについておやじの会代表の永瀧史郎さんは「幼稚園はあっという間で楽しまなきゃ損。場所も設備も惜しみなく提供してくれるので、自由に活動しています」、林理事長は「今の時代に必要な父親の力が生かされている。今後もやる意義を持って活動する姿を見守りたい」と話している。
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