YSCCフットサルのチーム最年長としてFリーグ1部に初参戦する 中野 和也さん 上飯田町出身 37歳
生え抜きとして「恩返し」
○…学生時代に仲間と始めたフットサルサークルが、とうとう国内最高峰の1部リーグに参戦。スポーツ経験者なら心高ぶりそうな話だが「俺が上げてやったぞ!という感覚は全くなくて。ここまで来れたことに立ち会ったという気分」とあくまで謙虚。
○…運動量を求められるフットサルにおいて、30代後半で第一線で活躍するのは容易なことではない。昨季は2得点を挙げたが全試合出場は叶わず。今年は新たに「効率の良い身体の使い方」にチャレンジ。練習から手を抜かない姿勢はチームスローガン「飾らずひたむきに」を体現する。「今までチームに携わっていたみんなに『あいつまだ頑張っているんだな』ってところは見せたいですね」
○…いちょう団地出身。小学2年からサッカーをはじめ、団地の壁にボールを当ててトラップの練習をしていた。高校は強豪の日大藤沢でプレー。高校時代の友人に誘われ、フットサルを始めたのは大学1年の5月から。県リーグ1部で戦うほどのチームだったが、共同代表のひとりが若くして死去。「組織を残したい」という想いに当時Jリーグ入りを目指していたYSCCが応え、フットサル部門として今の形になった。
○…全国リーグといえどもプロ選手はごくわずか。スクールコーチなどで収入を得る選手が多い中、普段は銀行員として働いている。早朝6時から練習でコートを駆け抜けた後、11時からは中小企業の社長への融資提案で街を走りまわる。「競技と両立して多少の収入ももらえてという新しいモデルができたら」と意識する。今季は第一線を退いた長年の盟友がつけた背番号「19」を新たに背負う。「倍返し」ならぬ「恩返し」のシーズンが始まる。
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