大雨による河川の氾濫のニュース映像は、見るたびに心が痛ましくなるもの。泉区内には県が管理する二級河川が3つ(境川・和泉川・阿久和川)あるが、2014年10月の台風18号通過時には、泉消防署で毎時74・5mmの最大雨量を観測。和泉川と阿久和川の一部で水があふれたほか、住宅地では水路からの氾濫で長後街道が冠水するなど、床上床下合わせて124件の浸水被害があった。
横浜市では長年河川の直線化や川幅を広げるなどの改良工事を進めていたが、2019年3月には和泉川の全線流水が完了。阿久和川でも低水路の整備や流れを妨げる草の刈り取りを進めた。
結果、昨年の台風15号・19号通過時には、河川からの浸水被害はなし。一方で泉土木事務所の担当者は「下水道雨水幹線の整備率が低く、水路からの氾濫対策が必要」と話す。区北部の新興住宅地は開発時に調整池などの整備がされたが、小規模な開発が続いた南部では雨水処理の整備は途上。対策は喫緊の課題となっている。
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