県立松陽高校=和泉町=陸上競技部の小川祥来(ひろき)さん(3年)が男子砲丸投げの県代表として選ばれ、6月18日から等々力陸上競技場=川崎市=で開かれる関東大会への出場が決まった。同競技での関東大会出場は同校陸上部史上初の快挙。
小川さんは先月16日に平塚市で開かれた神奈川県高等学校総合体育大会の陸上競技部門に出場。男子砲丸投げには48人がエントリー。私立の強豪校が揃うなか、小川さんは13m66cmの記録で6位入賞し、初めて関東大会への切符を掴んだ。「入部当初からの目標だったので本当に嬉しかった」と振り返る一方で「自己ベストの14m4cmには届かなかった」と悔しさを滲ませる。
地道な努力実を結ぶ
小川さんと砲丸投げとの出会いは中学1年生の頃。筋力や体幹のトレーニングなど、自分が努力した結果がそのまま距離という数値で表れることに大きな魅力を感じたという。高校入学後は週6回の部活動はもちろん、自宅等での個人練習も欠かさない。6キロある鉄球をより遠くに飛ばすため、約70〜80キロのバーベルを高速で上下させるトレーニングなどを繰り返し行い「押し出す力」や「瞬発力」を中心に鍛えているという。
昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で大会自体が中止に。更に練習会や合同合宿も次々と中止が決まった。「貴重なチャンスが失われていくのは悔しかったが、今年のために早々に気持ちを切り替えて練習に励んできた」と小川さん。約10年間同校陸上部の顧問を務める石川勝教諭は「入部当初から期待していた選手。人一倍努力家なので、日々の練習成果が実を結んで本当に良かった」と語る。
現在は関東大会に向けて最終調整中。来年には大学受験を控え、部活動と勉強の両立に忙しい毎日だが「悔いの残らないように、周囲への感謝を忘れず、最後まで全力で取り組みたいです」と意気込みを語った。
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