緑園西小学校５年１組の児童が提案した「サラダパフェ」が、横浜市庁舎＝中区＝２階の商業施設内にある「ＴＳＵＢＡＫＩ食堂」で２月28日までの限定メニューとして提供されている。４月の義務教育学校開校に伴い閉校する同校の記念になればとの思いが込められている。

　「緑園西っ子サラダパフェ」と銘打たれたこのメニューは、その名の通りパフェグラスにミニトマトやパプリカ、インゲン、レンコンチップなど色とりどりの横浜野菜が盛られた一品。

　土台となるニンジンゼリーやビーツ風味のポテトサラダなど、素材の甘みが特徴的で野菜の苦手な人でもおいしく食べられるように仕上げられている。同校マスコットキャラクター「ハナミズキちゃん」の旗も飾られている。

椿シェフが協力

　このメニューは同校５年１組の総合学習がきっかけで誕生した。

　担任の深沼俊則教諭によれば「３月の閉校の前に、地産地消をテーマにしてこれまでお世話になった地域の人たちが喜ぶようなことができないか」と考えていく中で、過去に授業で縁があった「ＴＳＵＢＡＫＩ食堂」オーナーシェフで泉区内でも店舗を展開している椿直樹さんに相談。クッキー、プリンなど児童らがメニュー案を出す中で「これならできる」とサラダパフェのアイデアが採用された。

　１月17日から提供を開始。店内には児童が描いた同メニューの解説イラストも置かれている。深沼教諭は「子どもたちが考えたことが実現できて感謝します。閉校前に形になってよかったです」と話す。椿さんは「打ち合わせを進める中で子どもたちの想いを感じ、その熱量に応えたいという思いでメニュー化しました。３月で閉校する緑園西小の思い出の一つになれば」と想いを語った。

　価格は税込８００円。数量限定のため、同店では事前の予約をすすめている。（問）【電話】０４５・２１１・４３００