泉区民文化センター「テアトルフォンテ」の新館長に就任した 佐藤 智弘さん 和泉中央南在勤 46歳
文化届けるメッセンジャー
○…「公会堂と文化センター、両方の館長を経験する人は初めてじゃないかな」。指定管理を受ける相鉄企業の社員として、丸4年務めた公会堂からこの春、新たにテアトルフォンテの館長に就いた。区の花・アヤメの花言葉「メッセージ」から、運営コンセプトに据えた「届ける」の言葉。「文化の殿堂として、まちの魅力を届ける」。貸し館が主業務の公会堂から文化センターへ。「重責は同じでもスタンスが違う。覚悟を持って取り組む」
○…小さいころから鉄道好き。「鉄道員」が夢だった。高校では放送委員会に所属。ラジオドラマで全国大会に出場した。大学時代には、相模鉄道で駅員のアルバイトに汗を流した。制服と制帽に心躍らせたが、就職活動は氷河期にあたった。決まらない将来。バイト先で勧められたのが相鉄企業だった。入社後、施設管理の技術的な業務、総務関係の広報、懸命にこなした仕事。放送委員で練習したコードの巻き方、施設の維持管理、全ての経験が今に生きる。「鉄道に関わる仕事。夢も叶っている」
○…妻と中学生の長男、小学5年生の長女の4人家族。「子どもが好きですね。あ、こう言うと奥さんに『私は?』って言われるな」。セリフの裏に家族を思う気持ちが溢れる。リフレッシュは当然、家族との時間。ドライブや家でボードゲーム、「子どもたちから遊ぼうって言ってくれる」と満面の笑み。「いい時間です」
○…「人が優しい泉区が好き」。原動力は?の問いに淀みはない。根底にある、まちの一員という気持ち。「思い入れをもってもらえる施設に」。公会堂と連携事業の構想もある。施設はまちとともに。「フォンテ号」の先頭でレバーを握り、文化を運んでいく。
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