課題にまっすぐ、柔軟に

　○…４月付で泉区長に着任。直前までは建築局に勤め、企画部長として局運営全般や都市計画関連等の業務をとりまとめてきた。職員には「行政の中でも区役所は最前線。しっかりと住民の声を受け止めてほしい」としながら、「やさしい人が多いまち。そこは安心して、ひとつずつ仕事に取り組んでいってもらえたら」とも。職員の力を引き出しながら、「住むなら泉区」を継承する。

　○…大和市出身。モノづくりが好きで、工学院大学の工学部建築学科に進んだ。卒業後の進路には民間企業の内定もあったが、当時は横浜博覧会が開催されるなどこれから「みなとみらい」が開発されていくという頃。「横浜の六大事業といえばスケールも大きくて、仕事として魅力的だった」。博覧会の翌年１９９０年に入庁した。

　○…泉区には入庁直後、交通局で地下鉄延伸に携わった。現・泉区役所の隣にあった建物に詰めていた時期もあり、「泉区は調整区域が多いこともあり、自然豊かで和泉川の水辺がきれいだったのを覚えてます」。10年ほど前には隣の瀬谷区で区政推進課長も歴任。駅の放置自転車問題に取り組み、難しいともいわれた民設民営の駐輪場設置にこぎつけた。「ハードルはあっても道はある。本質的な『目的』はブレないようにしながら、柔軟な発想で取り組むことが大事」

　○…学生時代にはバイクで北海道を巡り、大学生と高校生の２人息子が幼い頃はキャンピングカーに乗せて毎月出かけるなど、アウトドア派で家族思い。泉区の課題のひとつには人口減少を挙げながら、「地域の人たちの思いを聴かせてもらい、一緒に考えていきたい。市の取組をわかりやすく伝えるのも使命。近い距離でみなさんと関わっていきたい」。