伝統と自分たちらしさを

　○…11月３日、４日にフェリス女学院大学緑園キャンパスで開かれる同大の大学祭。実行委員長として約80人のメンバーとともに１年ほど前から準備を進めてきた。今年のテーマは「Ｔａｋｅ Ｆｌｉｇｈｔ〜羽ばたく〜」。伝統を引き継ぎながらも、自分たちらしい大学祭に――。「大学祭は地域や企業に支えられているもの。その人たちと共に次のステップに羽ばたけたら」と語る。

　○…飲食ブースも４年ぶりに復活し、コロナ前の開催と同様のにぎわいが期待される。当初、飲食ブースは見送る予定だったが、参加団体などからの要望もあって再検討して方針転換。実行委員の中に「飲食」の運営を経験したメンバーはいなかったが、「先輩にも相談して、みんな１年生という感じの手探りで頑張っています」。

　○…千葉県出身。小学生の頃にたまたま買ったファッション雑誌から「雑誌」のファンに。今も電子書籍で気に入った雑誌は本屋で購入しているほど。「住んでいたのが田舎だったので、都会のきらきらした女の子に憧れて」。メディアの仕事への関心が高く、大学では文学部コミュニケーション学科に進み、メディアの表現などについて学んでいる。「ファッションを楽しむ気持ちを広められたら」

　○…大学祭は多くの人に足を運んでもらい、楽しんでもらうことを通じて、大学の魅力にふれてもらうことが目的。「中高生の頃は男子もいて、リーダーもだれかやってくれるだろうだった。フェリスに来て、自分がやらなきゃというのは強くなった」。その思いの変化はさらなる好奇心や行動力につながっている。「やりたいことが多くて、たまに手に負えなくなるんですが」と照れ笑うが、今はただ、大学祭の成功に力を注ぐ。