地域と連携した商店街へ

　○…１万円で１万３千円分の商品券を購入してもらい、地元商店での買い物を促す「プレミアム付商品券」。市内各地区で人気の同企画がこのほど、泉区でも実現する。中田中央商店会の会長を担うとともに区内６商店会からなる「泉区商店街連合会」の副会長として会員に呼びかけ、初の試みに踏み切った。「この機会に地元のお店を知ってもらえたら」と、広く利用を呼びかけている。

　○…商品券は12月２日、３日に立場駅で販売。限定５００セットで１人３セットまで。泉区で実現しなかったのは、その効果に懐疑的な声もあったためだが、「いろんな意見がある。けど、まずはやってみないとわからないことがある」。本業は理容師で、申請書類に苦戦しながらも「市役所の人にも助けてもらいました」と照れ笑う。

　○…店長を務めるヘアースタジオヨシダは父が23歳の頃に開業。常連客の中には子どもの頃から知ってくれている人も少なくない。中田小、中田中から和泉高（当時）に進み、バンド活動に熱中。ＸＪＡＰＡＮが所属したエクスタシーレコードのオーディションに合格し、ボーカルを続けていたが22歳で音楽の道に区切りをつけた。「楽しめなくなっちゃったのと、店を継いでくれていた弟が美容に行きたいと言っていたので」

　○…店内はベイスターズグッズ一色。子どもの頃、球場に連れて行ってもらうと「応援」にハマり、「当時は今みたいなグッズもなかったから、ただの青いリストバンドを買ってもらってさ」。中学生の頃には応援団に加わってトランペットを吹いていたほど。時が経ち、今は地元中学生の職業体験の受け入れにも積極的だ。「年齢のせいかな。今まで以上に地域と関わって、親しまれる商店会にしていきたい」