県立横浜緑園高校の軽音楽部が全国規模の大会で躍動している。２月４日には、高知県で行われた全国高校軽音楽発表会で同部所属の「ecla ideal」（エクラ・イデアル）が最優秀グランプリに輝いた。

　同バンドは２年生の岡戸陽南さん（ギターボーカル）、河野陽香さん（ベース）、坂本龍久眞さん（ドラム）からなる３人組バンド。昨年秋の県高校総合文化祭・軽音楽コンクールで２位になり、全国高校軽音楽発表会の出場権を得た。

　この発表会には全国から33校が出演。横浜緑園高の軽音楽部で顧問を務める小松久子教諭（今号人物風土記で紹介）は「発表会とはいえ、プロの審査もあって集まっているのも強豪校ばかり」と振り返る。各バンド２曲ずつだったため、県２位になったオリジナル曲『信じていたいから』に加え、年明けから短期間で新曲『一瞬を一生に』を仕上げていった。

　「最初のひと息から集中して歌った」と岡戸さんが振り返るように、会場の雰囲気を飲み込んだという同バンド。坂本さんは「大きな舞台で緊張したけど、曲が始まってからは楽しめた」と笑顔を見せる。

　同発表会は生徒同士の交流も目的としており、「他校のみなさんとインスタグラムでつながったり、仲良くできた」と３人は話した。

東京ドームシティでも

　同部は昨年末に行われた「全国高校軽音楽部大会we are SNEAKER AGES」にも別バンド「ONCE MORE」を中心とした編成で出場。東京ドームシティホールという大舞台で演奏を披露した。ドラムで参加した倉田来夢さん（２年）は「またここに立ちたいと思った」と思いを語る。

　小松教諭は「大会実績を積み重ねてきてみんな切磋琢磨している。楽しく、お互いの良さを認め合って高め合ってほしい」と話した。