5年目を迎える戸塚っ子いきいきアートフェスティバルの実行委員会会長 杉野谷功(いさお)さん 戸塚町在住 44歳
学校と地域の垣根越え
○…区内の小・中・高校の児童と生徒が合同で芸術活動を発表するイベント「戸塚っ子いきいきアートフェスティバル」。今年で5年目を迎える同イベントの舵取りを発足時から務めている。毎年8月に上矢部高校陶芸部の生徒が区内の小中学生に陶芸を教える体験教室を開くほか、10月と1月には戸塚公会堂で、児童・生徒が一堂に会し吹奏楽や合唱などを発表するイベントを開催する。
○…昨年のイベントには公会堂の定員数568人を超える人が来場した。参加校も年々増加。1年目は11校だったのに対し、昨年は22校。今年はさらに、区内全45校の参加を見込んでいる。「最初の2、3年は、学校の賛同を得るために頭を下げて回りましたよ」。その原動力になったのは、子どもたちの一生懸命な姿。イベントでの合唱や演奏から幾度も重ねたであろう練習の風景を想像し「毎回、自分が一番感動しちゃうんです」。
○…戸塚小学校、戸塚中学校、戸塚高校のOB。大学に進学するまでの間、ずっと戸塚で育ってきた。学校や街への愛着心は人一倍強い。大学卒業後は、26歳まで厚木市のカフェで店長を任されていたが、現在は父から店を継ぎ、2代目として創業45年の写真店スギフォトサービスを守る。
○…地域での子育てに目を向けたのは、現在高1の娘が小2のころ、戸塚小のPTAに入ったことが始まり。当時を思い返し「義務的な気持ちがあって断れなくてね」と苦笑。そのPTAで「子どもの携帯電話」について議論したことが印象に残っている。話し合いを通じて感じたのは、「自分の子どもだけ見ていれば良いわけじゃない」ということ。子どもは友人や周りの環境など様々なものから影響を受ける。「『地域で子育て』。言うのは簡単ですが、実際は難しいことも多いです。ただ、このイベント活動が学校と地域の垣根を越えて、そのきっかけになればうれしいですね」
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4月18日