第11代横浜観光親善大使として活動を開始した 松平 彩さん 戸塚区在住 26歳
4度目の挑戦で叶った夢
○…4度目の挑戦で選ばれた観光親善大使。「本当にうれしかった」と顔をほころばせながら、言葉に力を込める。大学3年生から毎年挑戦してあきらめきれず、やっと叶った夢。社会人になってから両立できるか不安だったが、勤務先の銀行の仕事と親善大使。どちらかしか選べないなら「親善大使」と強く心に決めていた。電話で選ばれたことを母親に告げたときは、歓声を上げて喜んでくれたという。「家族や職場がとても協力的。本当に人に恵まれている」と感謝する。
〇…ニューヨークで生まれ、5歳で横浜へ。小・中・高・大学生時代も横浜で過ごした。一番好きな街は元町。「大学のキャンパスもあったし、チャーミングセールの時期は盛り上がる。丘の上は異国情緒な雰囲気」と好きな理由は次々と出てくる。家族との買い物や、友人とお茶をした懐かしい思い出も多い街だ。
〇…大学の授業で親善大使の存在を知った。「さまざまな文化を受け入れてきた横浜で、観光に携わりたい」―。思いをさらに強くしたのはアルバイトだった。「大さん橋で外国人旅行者に地図を配るガイドボランティアをしていたとき、東京への行き方を多く聞かれて。もっと横浜の魅力を伝えたいって思った」。海外在住の経験もあり、学生時代は多文化共生を学んだ。卒業後も地域でのセミナーに積極的に参加。「どうしたら海外の人に横浜をアピールできるか講師に質問したら、逆に聞きたいって言われて。本当に難しいテーマなんですね」と考え込む。
〇…時間があるときはパンづくり教室に通ったり、古い洋画を観て過ごす。「最近は『007』を最初から見直しています。古いものから新しいものへ生かしていくところが横浜に似ている」と笑う。仕事と大使の業務で多忙な毎日。「大使は夢だったから、今はとても幸せ。任期中の1年間にたくさん学んで、また新しい夢を探したい」。強い意志を持ち全力で取り組む。
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4月18日