戸塚倫理法人会が設立
閉会経て103社で復活

認可書と行動旗を授与

　全国約６万社が加盟する組織「倫理法人会」を構成する単会として「横浜市戸塚倫理法人会」が設立され、４月25日に式典が開かれた。企業の健全な繁栄などをめざし、区内１０３社により活動がスタートした。

　倫理法人会とは、倫理観をもって顧客や地域に貢献する「倫理経営」をめざしてあらゆる職種の経営者らが切磋琢磨しあう、（社）倫理研究所の法人会員組織。２０１３年１月現在、47都道府県、さらに６８０の市・区に活動拠点をもつ。

　戸塚区で単会の設立をめざす動きは07年に始まったが、当初は設立基準となる会員１００社が集まらず、50社以上で認められる「準倫理法人会」として出発。しかし、それから５年を経過しても目標の１００社を達成できず、昨年８月に閉会した。

　ところが、地元の経営者同士のつながりを求める声が多かったことから、翌月には会の復活をめざして20人の発起人が設立準備を開始。毎日約10社を回る積極的な活動の甲斐あって、これまでに区内企業を中心に１０３社が集まり、今回の設立に至った。

成功の鍵は朝

　倫理法人会の活動は、異業種交流もさることながら、鈴木武道会長は「ただ金儲けのためだけに商売をするのではなく、地域やお客様に貢献しながら経営するために自己研鑚を積む場」という。そんな経営者らの勉強会として、「企業の活性化は朝にあり」をモットーに毎週１回、全国約６８０カ所の会場で早朝に「経営者モーニングセミナー」が開催されている。

　セミナー内容は、「運命は自らまねき、境遇は自ら造る」「約束を違えれば、己の幸を捨て他人の福を奪う」など、同研究所の創立者である故・丸山敏雄氏が提唱した17の幸せになるための法則に基づき、単体ごとに独自に企画している。

　地域との直接的な交流は少ないが、初代会長に就任した鈴木氏は「子どもの虐待や深刻ないじめが社会問題となっている。まずは経営者が高い倫理観をもち、それが従業員や顧客、さらには地域へ伝わっていくように活動していきたい」と抱負を語っていた。

　モーニングセミナーは会員以外でも無料で参加することができる。

　日時は毎週木曜日午前６時30分から７時30分まで。会場は第一松本ビル（戸塚町４００１）で、申し込み不要。毎回企業の経営者などさまざまな講師を迎え、５月16日は「企業倫理と経営者の役割」、23日は「雇用を増やす企業への減税・知って得する助成金について」をテーマに行われる。　問い合わせは同事務局【電話】０４５・７１６・６６５１まで。