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アライグマ・ハクビシン 市内捕獲数 年400頭超 ペットなどが増殖か

掲載号:2014年5月8日号

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 住民らからの依頼を受け市が市内で捕獲したアライグマ・ハクビシンの数が年400頭超で推移している。2013年度の捕獲数は各235頭、213頭。13年度を含む過去5年間では1102頭、1354頭に上る。依頼は市全域に及び、専門家はペットなどが増殖し市内への生息が定着した状態とみている。

 市環境創造局動物園課では野生動物の被害や保護に関する相談を受け付けているが、過去5年の相談総数に占める両種の捕獲依頼の割合は4割を超える。アライグマは緑の多い市南部に目立つが、市街地の多い中区・西区等も例外ではない。

 両種は夜行性。被害には類似点があり【1】天井裏に住み着く【2】庭の作物を食われる――などが代表的な例。池の鯉が捕食されるアライグマ特有の被害もある。

 依頼を受けると市では檻を設置し、捕獲した動物を回収する。ハクビシンは鳥獣保護法に則り実害がある場合、アライグマは外来生物法に基づく県の防除実施計画により被害がなくても捕獲に動く。捕獲した動物は殺処分する。

市周辺から侵入

 野生動物の生態について研究する横浜国立大学大学院環境情報研究院の小池文人教授によると、両種の分布が市域に拡大したのは自然破壊や都市化ではなく、「横浜が生活できる場所だったことに因る」という。

 アライグマの原産地は北アメリカ。1980年代に鎌倉でペットとして放し飼いにされていたものが増殖し、市内に侵入した説がある。森と市街地が入り交じる場所に生息し、金沢区方面に多い。

 東南アジア・中国南部を原産地とするハクビシンは静岡や山梨等で毛皮採取のために飼われていたものが放され、増殖したという。市内には80〜90年代に侵入。2000年代に市全域に分布し、森から市街地までどこにでも生息する。両種とも動植物を食料とし、家の屋根裏でも出産する。

 捕獲数が一定に推移している現状に小池教授は「(両種とも)市内の分布拡大は終了した」とし、市内に定着したと分析する。

 戸塚区に住む男性(74)は、ハクビシンとみられる動物に庭を荒らされた一人。敷地を網で囲ってから被害はないが、近くの知人宅では被害が続いており、「様子をみて市に相談するつもり」と話す。

 市では県の研修で動物の見分け方や罠のかけ方等を学び効率的な捕獲に努めている。依頼数を今後も横ばいと予測し「被害に困ったら相談を」としている。

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