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碁会所「南戸塚囲碁クラブ」で席亭を務める 河合 盛彦さん 戸塚町在住 60歳

掲載号:2014年6月5日号

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地域つなげる”手談”

 ○…「定年退職後、何か地域に貢献できないかと考えた時、生かせるのは趣味の囲碁だった」―。今年4月、戸塚町に碁会所『南戸塚囲碁クラブ』を開いた。構想から開所までわずか2カ月。その間、都内の碁会所に通い、居心地の良さを追及すべく囲碁に適した机のサイズも調べた。だが、理想とする『幅77cm×奥行き45cm×高さ60cm』の机が市販で見つからない。そうと分かると、ホームセンターで購入した木材を切りそろえ、日曜大工で自ら作り上げた。「ゆっくり楽しんでもらうために、机や椅子にはこだわりたかった」

 ○…大学入学後に囲碁を覚えて約40年。だが、その囲碁人生は孤独だった。「社会人になってからは仕事が忙しく、碁会所に通う暇がなくて」。そこで始めたのが「一人碁」。一人二役で対局するものだが、当然ながら”相手”の手の内はすべてお見通し。「だからこそ、無心にならなければおもしろくない。打った瞬間、今度は頭の中身を対戦相手に入れ替える。二重人格みたいなものです」。15年程前からはインターネットのゲームも楽しみ、現在は7段の腕前だ。

 ○…一方、50代からは陸上も始め、マスターズの大会にも出場している。種目は100m走で、タイムは13秒台。「心技体ではないけれど、囲碁が強くなれば足も速くなるし、足が速くなれば囲碁も強くなる…気がしています」。目下の夢は、6年後の東京五輪で聖火ランナーを務めること。「年寄り枠があれば、ちょっとだけでも走れたら」

 ○…「一度や二度失敗しても、十分逆転できる要素がある」という囲碁。「頭が柔らかくなり、物の見方も広がる。老化防止だけでなく、いじめ対策にも良いのではないかと思う」。碁会所に来た互いに見ず知らずの小学生と高齢者が、自然と対局していたエピソードを嬉しそうに語り、「囲碁は”手談”ともいう。ここで、年齢を超えた輪が広がればと願っています」。

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