20周年を迎えた「戸塚区スポーツダンス協会」発起人の 岡本 一男さん 戸塚町在住 68歳
増えた仲間が歩みの証
○…区内の社交ダンスサークルをまとめる「戸塚区スポーツダンス協会」を発足させたのは、1996年2月。20年の月日が経ち、30人ほどだった会員は210人にまで増えた。「会員に限らなければ1000人以上に出会ってきた。ダンスがなければ知り合う由もなかったんだなあ」と目を細める。「今後は若い人へのアピールが課題。もっと仲間を増やしたいですね」
○…年1回の「ダンスフェスティバル」のほか、年2回の初心者講習会など、ダンスの魅力を伝えるための事業を実施してきた。そんな功績が認められ、昨年1月に「横浜市スポーツ普及功労賞」を受賞。個人への表彰だが「私はたまたま旗振り役だっただけ」とあくまで謙虚だ。「個人だとできないことばかり。しかし団体なら、できることも増える」。例えば03年から市へ請願してきた「ダンスのできるスペースの確保」。現区役所の「多目的スペース」として10年越しに実現したことは、協会として感慨深い成果のひとつだ。
○…ダンスを始めたのは18歳の頃。勤めていた住友電工の先輩に誘われ、大阪のダンスホールに通い始めた。「当時は体を動かすことが単純に楽しかった」と振り返る。その後戸塚区へ移ってからは主に講師として複数のサークルを立ち上げた。95年・96年には県社会人アマチュアダンスサークル連盟の会長を経験。自身への評は「あまり熱中したり冷めたりしない性格」というが、それでも魅了され続ける奥深さがダンスにはある。「多くのスポーツは相手の弱みを狙うが、ダンスは相手の弱みをフォローしあう。そんな考え方が自分に合っているんです」
○…仕事をしながら、週3回のペースで講師をしてきた。定年を迎えてからは、さらに活動は活発になっている。「高望みをはしないが、コミュニケーションは大切にしたい。ダンスの後の懇親会でお酒を飲むのも楽しんだりして」。そう話す柔和な笑顔が印象的だ。
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4月18日