戻る

戸塚区・泉区 人物風土記

公開日:2016.10.13

塾生が全国出場を決めた空手道場、「和塾(やわらぎじゅく)」で代表を務める
杉本 祥伸(よしのぶ)さん
戸塚町在勤 39歳

まずは体と頭を動かして

 ○…「押忍!」の声が飛び交う道場で、小学生・中学生を中心に、空手の指導を行っている。道場は今年で2年目、全国に挑む予選は1年目に行われたため、「和塾」初の挑戦で10月22日に始まる全国大会への切符を手にした。「今出ている結果は、ただただ生徒の努力によるもの。今は大会に向け皆汗を流す毎日」と嬉しそうに話す。習い事を掛け持ちする塾生も多い中、いかに時間を無駄にさせないかも、教える者の力量だと語る。

 ○…「和塾」が目指すのは、文武両道。稽古後であっても、火曜日と金曜日には道場近くの寺で勉強会を行う。塾生自身が選んだ勉強に加えて、英検・漢検取得に向けた演習もある。「空手には昇級試験があるので、勉強でも同じように目標を自分で決めて、上を目指す意識を持って取り組んでほしい」という狙いから。試合中は緊張などで頭が働きづらくなるからこそ、普段の練習では頭を使うようにしてほしいのだとか。

 ○…空手を始めたのは高校生の時。24年間の付き合いになる。自立しながら通える大学に行こうと防衛大に入学。30歳まで自衛隊に属し、民間企業でも働いたが空手の道に戻りたいと、戸塚で道場を開いた。古流武術も8年学び、漫画『グラップラー刃牙』の主人公のモデルにもなった平直行氏に師事。人体の可動域を本来の範囲に戻す稽古法で、相手を倒すのではなく、調和する方法を学んだ。「古くからある教えをきれいに受け継ぎ、きれいに伝えていきたい」と熱がこもる。

 ○…出身は栃木県。大学入学を機に移り住んだ神奈川で、海に一目ぼれしたという。趣味は食べ歩きで特にラーメンが好きなこともあり、戸塚や上大岡の名店に足しげく通い、東京まで足を延ばすことも。座右の銘は「百聞は一見にしかず、百見は一触にしかず」。行動して体験したほうが、何よりも情報量が多いと信じ、塾生にも「まず動くこと」を教えていく。

    ピックアップ

    すべて見る

    意見広告・議会報告

    すべて見る

    戸塚区・泉区 人物風土記の新着記事

    戸塚区・泉区 人物風土記の記事を検索

    コラム

    コラム一覧

    求人特集

    • LINE
    • X
    • Facebook
    • youtube
    • RSS