7月に設立10周年を迎えた「戸塚宿ほのぼの商和会」の会長を務める 近藤 一美さん 名瀬町在住 43歳
街にも仕事にも「一直線」
○…自身が会長を務める「戸塚宿ほのぼの商和会」が7月に設立10周年を迎えた。同商店会の本拠地・戸塚駅西口は「名店」が軒を連ねるスポットだと評し、「この商店会に加盟している人情味でいっぱいのお店が、もっと元気になるような環境を作っていきたい」と大きな瞳を輝かせる。
〇…神奈川県を拠点に23店舗の飲食店を経営する実業家として活躍中。物心ついた時から両親が戸塚で飲食店を経営しており、お客さんがジョッキを片手に笑顔で語り合う姿を間近で見てきた。同時に、そんな店を切り盛りする母が憧れの存在だった。「母のように私も素敵なお店を作りたい」という思いから、18歳で両親の会社へ。「20代の頃は、いざ現場に立つと的確に社員をまとめ上げる母に圧倒されっぱなしだった」。次第に母のように上手く店を回せない自分の無力さに辟易し、一度会社を離れた。「でも、お客さんの喜ぶ顔が忘れられなくてすぐに戻りたくなった。次は母の背中ではなく、お客さんの笑顔だけを追い求めよう」と気持ちを新たにし、ほどなく会社に復帰した。
〇…30歳で社長に就任してからは、母から引き継いだ12店舗を現在の店舗数まで拡大。勢いは留まることを知らず、ドバイへの出店も果たした。それが契機となり、現在は日本食の普及率が低い中東への進出も見据えている。「日本の食事やサービスの素晴らしさを海外に発信したい」と日々社員と共に奮闘中だ。
〇…「私自身も会社も全ては戸塚が原点」と語る。だからこそ「経営者としても生粋の戸塚区民としても地域の活性化に貢献したい」という熱意から、約1年前に会長に立候補した。それからは、今まで以上に街の人とのつながりを感じる機会が増えた。「仕事や私生活でつらい局面になった時、戸塚の人の温かさに助けられた。次は私が恩返しする番」。そんな思いを胸に、日々街を駆け回っている。
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4月18日