県における救急医療の発展に努め、特に功労のあった個人と団体を表彰する「2018年度神奈川県救急医療功労者表彰」の受賞者が決まり、(医)横浜柏堤会戸塚共立第2病院(吉田町)と、八巻歯科医院(下倉田町)の山口里恵院長が選ばれた。
この表彰は県の救急医療の発展や、重要性の周知などを目的として毎年行われている。今年度は県内から2病院、7個人が受賞した。
「率先して動く」意識
戸塚共立第2病院は、長年にわたり救急車の受け入れや、地域の二次救急医療(入院が必要なケガや病気を対象とした救急医療)に貢献したことが選定理由となった。
年間で2000件ほどの救急対応があるという同院。饗場(あいば)正宏院長は「常に救急が来るかもしれないという意識で率先して動こうという思いが、スタッフ皆にある」と話す。
現在懸念しているのは、高齢化に伴い今後救急患者が増加すること。「ますますニーズが増えると思うが、近隣地区も含めた地域医療に貢献するという意識の中で、救急患者を積極的に受け入れていきたい」と話す。
被災地でも活動
山口院長は2007年の院長就任以来、歯科の初期救急医療に積極的に関わってきたほか、戸塚歯科医師会の役員など務め救急医療体制の整備に貢献した点が評価された。
県歯科医師会では災害対策・警察歯科委員会の委員長を務める山口院長。11年の東日本大震災の際は、開業医として女性では国内で初めて被災地に赴き遺体の身元確認を行う仕事をしてきた。そんな院長を支えるのは同院のスタッフ陣。山口院長は「患者の待合室での様子や歩き方などにまで気を配ってくれる。皆責任をもって働いている」という。今後も口腔は体全体の健康状態につながるという考えのもと「患者さんのため地道に取り組んでいく」と話す。
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