神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区版 公開:2019年9月26日 エリアトップへ

上矢部町横浜文明堂工場 カステラ製造し、半世紀 南蛮渡来の味を提供

文化

公開:2019年9月26日

  • LINE
  • hatena
併設される直売店の前に立つ販売員
併設される直売店の前に立つ販売員

 上矢部町にある横浜文明堂工場が開設50周年を迎えた。誰もが一度は口にしたことがあろう、南蛮渡来の味・カステラを半世紀にわたり区内から各地に送り出してきた。併設する直売店には長年にわたり足しげく通う常連も数多くおり、今なお衰えぬ人気振りを示している。

 「♪カステラ一番、電話は2番、3時のおやつは文明堂♪」

 このフレーズを持つテレビコマーシャルで知名度を上げた文明堂の歴史は古い。1900年(明治33年)に創業者の中川安五郎が長崎県で設立。大正期に東京に進出し、横浜には33年(昭和8年)に伊勢佐木町に出店したのが始まりだ。戦争による空襲で甚大な被害を受けたものの、戦後の経済復興の波に乗り、茶の間の定番菓子として定着。テレビCMも打つなどしながら事業を拡大してきた。69年(昭和44年)に上矢部町に工場を開設した。

 同社の生井俊一次長は「都心へのアクセスの良さ、工業団地が60年代に造成され、この戸塚区に設置したと聞いている」と話している。

 当初は主力商品のカステラを製造していたが、静岡県に新たな工場を設置したことなどを契機に、横浜工場では主にどら焼きの「三笠山」、「かすてら巻」、「饅頭」などを中心とするように。一日の製造個数は三笠山は5千個、かすてら巻は1万個で、神奈川、静岡、愛知、三重、岐阜各県に出品されているという。例外的に同社で高級カステラと位置付けられているザラメ糖が特徴的な「極上金かすてら(Z)」だけは横浜工場で製造されている。

直売店も好評

 約20年前からは工場に直売店も併設。特に人気なのがカステラの両端を切り落とした商品で、開店後のわずかな時間で売り切れることも多いという。生井次長は「当社の製品は長崎カステラの特徴である、しっとりとしてきめ細やかさを継承していると自負している。今後も戸塚区のこの工場から顧客に満足感を与えられる商品を作り続けていきたい」と話し、直売店で働く店員の一人は「これからも地元の方に愛される店づくりを進める」と笑顔で語った。

横浜工場で製造される極上金かすてら(Z)
横浜工場で製造される極上金かすてら(Z)

戸塚区・泉区版のトップニュース最新6

新区長に近藤氏

戸塚区

新区長に近藤氏

本紙に区政の展望語る

4月18日

新町名「ゆめが丘」誕生

泉区

新町名「ゆめが丘」誕生

大規模再開発が契機

4月18日

母校・明学の応援歌制作

スカパラ・茂木欣一さん

母校・明学の応援歌制作

戸塚で学生とお披露目

4月11日

開校式で新たな一歩

いずみ野小学校

開校式で新たな一歩

「学校の良さ2倍に」

4月11日

開通に喜びの声

不動坂交差点歩道橋

開通に喜びの声

関係者が「渡り初め」

4月4日

精神障害サッカーで全国へ

飛田秀樹さん(泉区岡津町)

精神障害サッカーで全国へ

「喜び分かち合いたい」

4月4日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月4日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

  • 2月8日0:00更新

戸塚区・泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

戸塚区・泉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook