11月23日「ピアノグランプリ2019受賞記念演奏会」に出演する 飯島 まゆみさん 名瀬町在住 60歳
ピアノは人をつなぐ楽器
○…「観客と一体感を得られたときが、今までやってきてよかったと思う瞬間です」。横浜市内を中心に合唱の伴奏やコンサートを行っている。今回、区民文化センターさくらプラザなどが主催した「ピアノグランプリ2019」は、出場者を30歳以上としており、若年層を対象とする賞が多いなか異例のもの。「審査員特別賞を頂き、喜びの反面驚きました。演奏会では伸び伸びと曲の魅力を表現したい」
○…小学校の入学祝いでピアノを祖父に買ってもらい、本格的に始めるように。ほどなくして講師に難しい課題曲ばかりを与えられ、やめようかと考えたことも。そんな中、「家のピアノを母が独占したんです。そのうち私も弾きたいと思って。作戦だったかもしれない」と笑顔で振り返る。
○…東京都出身。音大在学中、子どもに指導を始め、30歳頃から短期大学のピアノ講師を務めている。「教えたことが本人の成長として返ってくるのは嬉しい。教員志望の生徒を指導しているので、責任も増えて大変ですけどね」。そこで伝えたいのは“全力で取り組んでいけば違う景色が見える”ということ。「なかなかそこに行き着かないんですけど。だからこそ挑戦する意味がある」
○…近年は病院や高齢者施設での演奏活動にも力を入れる。「近い距離感で、生の音を楽しんでもらってます」。ピアノに触れてきた50年は、「変化はあったが、その時々で精いっぱいの表現をしてきた。人とのつながりを作ってくれたのも、この楽器でした」としみじみ。今後はさらに活動場所を広げる考え。「今回評価してもらい、改めて背筋が伸びる思いがした。これまで以上にお客さんの心に届ける演奏をしていきたい」と柔らかい表情で語った。
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4月18日