川上小学校の4〜6年生有志による「特別合唱クラブ」が、11月3日に都内で行われた「第1回全日本小学校合唱コンクール全国大会」で金賞を受賞した。夏休みに鍛えてきた表現力を生かした歌声を会場に響かせた。
この大会は全日本合唱連盟等が主催。これまで中高生や一般を対象として72回の歴史を重ねており、小学生部門は初開催となる。各県で行われた予選を突破した計39校が、新宿文化センターを舞台に歌声を響かせた。
2000人程度を収容できるという大きな会場に到着した児童ら。はじめは他校の歌声に圧倒された様子だったが、顧問の神山恭教諭が「これまで鍛えてきた正しい発声をすれば大丈夫」と背中を押すと、笑顔で舞台に上っていったという。
課題曲の「烏かねもん勘三郎」は広島地方のわらべうたをもとにした楽曲。4つのパートによる最後のハーモニーを見せ場として丁寧に歌った。自由曲「いまの『いま』」は、空をはばたく大鷲が主人公。その心情を表現するようにと、表情や声のトーンを変化させながら歌い切った。
そして掴んだ金賞。部長の藤原栞菜(かんな)さん(6年)と副部長の石川美釉(みゆう)さん(同)は「練習の成果を発揮でき、受賞の瞬間は嬉しさがこみあげてきた」と声を揃えた。
4年前の先輩目標に
県立音楽堂で8月に行われた県予選。無事突破したものの、声量の少なさが課題として残ったという。そこで夏休み中は毎日午前中に集まり、腹筋や肺活量を鍛えるための運動などを含めた発声練習を実施。また歌詞の意味について意見を出し合いながら、歌の表現方法を改善していった。
児童らが目標としたのが、2015年度「こども音楽コンクール」で同校初の全国最高賞を受賞した時の先輩だ。「当時は2年生で、あこがれていた」と石川さん。藤原さんは「声量があって、意見交換も積極的だったと先生から聞いており、真似しようと頑張った」と振り返る。
現在は12月26日に都内で行われる「こども音楽コンクール」の東日本大会と、地域住民や保護者向けに同校で行う来年3月のコンサートを念頭に、週4回の練習に励む日々だ。藤原さんは「みんな仲の良い川上小の魅力を表現していきたい」と笑顔で話した。
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