大正中1年生の保立倖大(ほたてこうた)君が、11月22日に武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都)で初開催された極真空手の国際大会「2019ワールドエリート空手道選手権大会」の中学1年生50kg以下の部で、優勝を飾った。この”世界の覇者”をかてに、次のステージに見据える「重量級」での活躍を誓う。
突きや蹴りなどの直接打撃で組手を行う極真空手。試合時間は1分30秒で相手を3秒以上ダウンさせると一本。3秒以内で技ありとなる。時間内に勝負が決まらない場合は、判定により勝敗を決する。
因縁の相手を圧倒
保立君はこれまで全国大会や国際大会に何度も出場する実力者。更なるレベルアップを図ろうと体力強化をはじめ、これまで弱点だった組み合いなどを克服するため、今までで最も練習量を増やし臨んだのが今大会だ。「力を入れてきただけに、試合前はさすがに緊張しました」と話す。
初戦でポーランドの選手を下し、迎えた準決勝。相手は国内で小学生時代から対決しており、勝ち負けともに味わっている因縁の選手、関天胤(たかつぐ)君(千葉県)だ。序盤に有効打をもらうが、粘りを見せ延長戦へ。疲れを見せる相手に対し、最後まで突きや蹴りなどの技の手数で上回り、判定勝ちをもぎとった。「ここで大会前の体力強化の練習の成果がでました」と保立君。
決勝は昨年の全国大会や今年の国際親善大会で連敗しており、かつ普段の練習相手として交流のある反町洸太君(東京都)との対決となった。今年5cm身長が伸びた保立君は、相手との手足の長さの差を利用し、得意の上段蹴りで圧倒。みごと優勝を飾った。
「同じ道場で一緒に練習している友人が応援に来てくれたり、両親も泣きそうになっていて、頑張って良かったと思える瞬間でした。今回の成績は何より自信につながります」と力強く語る。
努力続けた6年間
保立君は小学1年生で極真空手を始める。出場する部は体重によって重量級と軽量級に分かれ、5年生までは重量級で出場。しかし結果が出なかった時期が続いた。
6年生からは重量級の出場基準となる体重に満たなかったため軽量級で出場。そこから急成長し全国大会で準優勝するなど、結果を残してきた。
最近は体が成長し、今後は再び重量級での出場となる可能性が高く、今年の関東大会では重量級に出場したものの、準決勝で敗退した。「久々に完敗。父からも『重量級に転向したら挫折するぞ』と言われていますが、覚悟はできています」と意気込む。中学1年生での大会は残りあと1つ。「優勝できるよう、稽古に励みます」
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