全日本マスターズレスリング選手権大会フレッシュマンズ30〜45歳の部・100kg級で優勝した 佐々木 太一さん 秋葉中学校教諭 29歳
格闘技は人を変える
○…秋葉中学校の体育教諭として仕事に励む傍ら、取り組んでいるレスリングで全日本大会の優勝をおさめた。レスリング自体の知名度は高いが、競技人口はまだまだ少ないスポーツという。「シンプルな技術のぶつかりあいが魅力。もっと広めていきたい」
○…格闘技全般に造詣が深く、柔道やレスリングなど横断した練習会を秋葉中などで催している。興味の幅は広く、ロシア発祥の「サンボ」や関節技・締め技のある「コンバットレスリング」などでは世界大会に出場。さまざまな格闘技に取り組むのは、「長年続けてきた柔道にプラスとなれば」という思いから。この挑戦が生徒指導にも生きているという。「より広い視点で生徒を見ることができるように。教育にも直結する格闘技の力はすごい」と分析する。
○…寒川町出身。曽祖父が柔道家だった影響で、6歳から柔道を始める。特に高校の柔道部で出会った顧問は今も「恩師」と慕う。夢や目標を持つこと、周りの人への感謝を大切にすることを教わり、「先生のようになりたい」と教諭の道を目指すように。「厳しくて辞めたいこともあったが、続けてきたから先生と出会えた。柔道のおかげで今がある」。学んだ教えを生徒に伝えようと、恩師の背中を追いかけている。
○…家庭環境で悩んでいた生徒に格闘技を勧めたところ、気持ちが前向きになり、「先生のおかげで道を迷わずに進めた」と言われたことがあるという。「大したことをした覚えはないが、それから自分を慕ってくれるようになった」と笑みを浮かべる。秋葉中には柔道部がなく、目下の目標は部の創設だ。「格闘技を通して色んなことを学べる環境を作っていきたい」
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4月18日