戸塚区民文化センターさくらプラザがエフエム戸塚と協力し、番組内コーナーに同センターゆかりの演奏家が出演する企画を始めた。コロナ禍で公演などの中止が相次ぐ中、新たな形での発信の場を設けることで、継続した芸術文化の提供を目指す。
区民に芸術鑑賞の機会や文化活動の拠点を提供するため、ホールやギャラリーを開放するさくらプラザだが、新型コロナ感染拡大防止のため、3月初旬から現在まで公演や主催事業が中止となっている。そんな中、違った形での発信の場を模索していたところ、地域に根付いたメディアの中でも音を届けることができるラジオ局「エフエム戸塚」に着目。同センター職員の山上由布子さんが、同局の番組内でパーソナリティを務める濱野歩さんに「こんな状況下でも何かできることはないか」と話を持ち掛けたところ、今回のコラボが初めて実現した。
同じ目線で魅力伝える
タイトルは『今こそクラシック!』。「美しい音楽で少しでも明るい気持ちになってもらえれば」との思いがこのコーナーに込められている。登場するのは、同センターで過去や今後の公演で出演または予定していた演奏家など。ピアノ・バイオリンをはじめ、声楽やギター、三味線などさまざまなジャンルを毎回紹介していく。
15分程度の放送では、演奏家の経歴や現在の活動・思いについて触れていく。その上で、クラシックや古典音楽など、事前に録音した演奏または過去の公演の音源を流す。7月に出演予定で、区内出身・在住の演奏家、栗原武啓さんは「三味線・フラメンコギターを演奏する私が芸術文化というくくりで、こういった企画に参加できるのは嬉しい。楽器の魅力を地元の人により広めていけたら」と話す。
同コーナーは第2・4水曜日の午後5時30分頃から、エフエム戸塚で聞くことができる。9月末まで全8回の放送予定で、全回で違う演奏家が出演。パーソナリティの濱野さんは「私自身がクラシック音楽をあまり知らない。馴染みの薄い人と同じ目線で伝えることで、親しんでもらえたら」とコメント。同センターの山上さんは「公演などが出来ない中、エフエム戸塚さんに協力してもらい非常にありがたい。地域で連携して、コロナ禍でも戸塚の芸術を届け続けていきたい」と思いを込めた。
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