横浜市は6月23日、JR戸塚駅東口の喫煙所の出入口に煙を遮断する幕を張る施工を市内で初めて行った。喫煙所周辺は通行人も多いことから市には以前から対策を求める声が寄せられており、今回の措置はそれに対応したもの。
2018年から喫煙禁止地区に指定された戸塚駅周辺。区域内3カ所に喫煙所が設置され、そのうちの最大規模のものが、今回幕が張られた戸塚駅東口ペデストリアンデッキ上の喫煙所だ。
同所は駅改札口から直結した位置にあり、商業施設などへの通路として多くの人が利用する。そうした立地条件から、2年間で30件を超える意見が市に届いたという。内容としては「煙が歩行通路まで来ているので対策してほしい」「なぜ人通りの多い場所に喫煙所を設置したのか」などだ。
これらを受けて市は同所の2カ所ある出入口のうち、人通りが多い側の出入口にターポリンという横断幕などに使われる素材の幕を張った。この施工によりある程度の煙の流出は抑えられそうだが、上部はこれまで通り空いており、完全に遮断はできない。
市の担当者は「引き続き対策を求める声があれば、改善の検討をしていきたい」とコメント。歩行者からは、「対策を取るなら移設など抜本的な措置が必要」という声の一方、「近くを通りすぎるだけなので気にならない。マナーを守って利用してもらえれば」など意見は分かれる。
対応はさまざま
今年4月からは改正健康増進法の施行により、市内の飲食店などで原則屋内禁煙がスタート。「禁煙」か「喫煙可」が分かるよう、店舗や施設、喫煙場所の入口に標識の掲示が義務付けられた。区内のある喫茶店では室内全体で喫煙を継続しつつも、20歳未満の入店を断っているという。同店の店主は「喫煙に制限がかかる今、引き続き場所の提供をしていけたら」と話し、店舗によって対応が分かれているのが現状のようだ。
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