横浜市立大学舞岡キャンパス木原生物学研究所は8月22日(土)、「種なしスイカ」をテーマにオンラインセミナーを行う。毎年夏に開催してきた「一日施設公開」は中止になり、これに代わる行事の一つとして開催する。
一般に広く親しまれている「種なしスイカ」は、意外に知られていないが、同研究所創設者で植物遺伝学者の木原均博士(1893〜1986)が概念を確立した「ゲノム」研究の中で、博士が世界で初めて開発したもの。この伝統を受け継ぎ同研究所では、現在も施設公開での試食用に赤や黄色の種なしスイカ、種があるオレンジや白色のスイカなど珍しい品種を育てている。圃場(畑)を管理する職員の竹内今人(いまと)さんは「今年は苗を2回に分けて植えた。前半は日照時間が少なく育てるのが難しかったが、後半のものは大きく育ちそう」と期待を込める。
子どもにワクワクを
一日施設公開は、同研究所で10年以上前から開催しており、身近な食物を使った体験など、幅広い世代が楽しめる行事。昨年の来場者は500人を超える盛況だったが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止に。竹内さんと坂(ばん)智広教授らは、こうした状況でも子どもたちに学ぶ楽しさを提供しようと、ビデオ会議システムZoomを使ったセミナーを企画。当日は種なしスイカ開発の歴史や作り方などを紹介し、質問も受ける。坂教授は「子どもに『知らないことを知ってワクワクする』体験をしてもらえれば」と笑顔で話す。
時間は午後2時から3時。無料だが当日1時までに要申込。WEBサイト「Peatix(ピーティックス)」で「スイカ」で検索するかhttp://ptix.at/SvnJABへ。
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