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公開日:2021.06.03

薬科大学図書館棟
戸塚のシンボル、修繕へ
来年3月に完了予定

  • 地上21階建てのシンボル「図書館棟」

  • 安全祈願祭に集まった関係者

 ドリームランド時代から地域住民に親しまれている戸塚のシンボル、横浜薬科大学(都築仁子学園総長)の図書館棟の本格修繕が5月下旬から始まった。工事は来年3月末までの予定。

 一昨年発生した台風19号により、最上階21階上の大屋根部分が破損したことを受け実施される今回の修繕工事。大洋建設(株)(戸塚町)が、来年の3月末までに大屋根の補修とバルコニーの手すり交換などを行う予定だ。

 高さ約70mの棟に足場を組む工事となるため、棟前の芝生をすべてはがし、桜の木を養生しながら工事車両が乗り入れられるようにするなど大掛かりとなる模様。こうしたことから5月25日には関係者による「安全祈願祭」も実施された。

半世紀の歴史をもつ

 1965年に五重塔をモチーフにホテルエンパイアとして誕生。長年にわたり区民から「戸塚のシンボル」として親しまれてきたが、95年にホテルが廃業、2002年のドリームランド閉園の憂き目にも。

 しかし、06年開学の横浜薬科大学の図書館棟として再スタートを切った後は、学生用の図書館や研究室として利用され、展望ラウンジは学生たちの憩いの場にもなっている。正月三が日には一般公開され、約4800人もの人出がにぎわう人気スポットだ。

 安全祈願祭で都築学園総長は「新型コロナの影響で工事が遅れ、近隣の皆様に大変ご心配をおかけした。安全確保に細心の注意を払って進めていきたい」と話す。大洋建設の黒田憲一社長は「当社の技を生かせるありがたい仕事。武者震いをしています」と意気込みを語っていた。

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