戸塚区総合庁舎3階地産地消・PR直売コーナー出店者会の会長に就任した 小宮 藤正さん 原宿在住 66歳
たくさんの特産品が魅力
○…区役所で生産者が直接品物を販売する地産地消・PR直売コーナー。「曜日によって、野菜やジャム、アイスなどが販売され、さまざまなものが楽しめます」と会長として、その魅力を語る。自身は毎週金曜日の午後から出店。米ぬかなどの有機物をたくさん使って育てた、味が自慢の野菜を販売している。
○…江戸時代から続く苗木屋の4代目として原宿に生まれる。父は戦後に荒廃した山々の復旧のため全国を飛び回っており、自身も大学卒業後すぐに手伝い始めた。しかし、20年ほど前から花粉症の流行により、主軸としていた人工林用のスギやヒノキの植樹が問題視されるように。「これでは食べていけない」と一念発起し、野菜農家として再スタート。近隣地域で販売を続け、8年ほど前から地産地消・PRコーナーにも出店。地道に続けていると、買いに来た人から「あれが欲しい、これも作って」と要望が集まり、いまでは育てる野菜は数知れず。「ニンジンだけでも10種くらいある。色々な野菜を育てすぎて、数えきれないね」とにっこり。
○…妻や息子夫婦、孫との5人暮らし。家族全員で家業を守る。若い頃はアマチュア無線を趣味としていたが、最近は「野菜作りが趣味になったかな」とカラカラと笑う。今年は小麦の収穫に初挑戦し、完成した粉からパスタを作った。「毎年同じように野菜を作ることは難しいからこそ、自分の思い通りになったときがたまらないね」
○…横浜市南西部の農地利用最適化推進委員も兼任。農地が適正に使用されているか調査を行う仕事を任される。「現地へ行くと、相続した農地をうまく使えていない人と出会うことも。後継者が明るく希望を持てるように知恵を提供していきたい」と思いを語った。
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