戸塚区と横浜市、神奈川県警は、戸塚駅西口周辺の混雑緩和に向け、トツカーナ隣接道路、区庁舎隣接道路などを、2023年度末に駐停車禁止区域にすることを目指している。それに合わせ、車両を駅から遠くない所に停車させる場所を確保するため、第2バスセンターの拡張、第2交通広場への積極的な誘導を進めていく方針だ。
戸塚駅西口周辺の道路は特に朝・夕のラッシュ時、送迎車の一時停止などにより渋滞が慢性的に発生している。後続車が停車車両を追い越す際、対向車線にはみ出すことなどがあり、大きな事故が発生する恐れもある。
こうした状況を受け区は、戸塚警察署と連携し、20年2月末から3月頭にかけて、トツカーナ隣接道路、区庁舎隣接道路を、路線バスの降車を除き、終日駐停車禁止区間に設定する「交通社会実験」を実施した。駐停車する車が激減する中で行ったアンケートでは、「安全性」「交通の流れ」に対し、約7割が評価。こうした経緯を踏まえ、実験を行ったエリア中心に23年度末に駐停車禁止区域への指定を目指している。
区・市と県警は、停車できる新たな場所を確保するための協議を進めており、戸塚住宅公園前にある第2バスセンターに隣接するJR東日本の用地を一部買取し、マンション送迎バス乗降場整備と、一般車乗降場の拡充を行う考えだ。このほか、庁舎内にある第2交通広場へ車両を誘導するため、流出入車両の混雑の一因となっている、トツカーナ側と区庁舎側をつなぐ横断歩道を渡る歩行者に対し、既存の地下通路への利用を促すサイン計画の策定も検討中。両施策とも23年度末までの完了を目指しているという。
区担当者は「今回の取組みは、19年に策定した『駅周辺地区 住み続けたいまち・みちづくりプラン』にもとづいている。安全で利便性が高く、魅力ある駅周辺にしていきたい」と話す。
一方、トツカーナ管理組合の石井正樹理事長は「賑わいの面から見ると、規制を厳しくすると、客離れにつながる恐れがある。そもそも、再開発の計画の時点でバス専用の道路や拡幅しておくなどの対策を取っておくべきだったのではないか」と語った。
東口も混雑対策
区では戸塚駅東口周辺の混雑緩和対策にも力を入れている。昨年11月、現状や利用実態を正確に把握するため、調査員による計測、AI動画解析、アンケートなどを実施。舞岡戸塚線、戸塚556号線(モディ裏)で発生している停車車両による渋滞などの課題の整理を進めている。
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