3年ぶりの「とつか武道フェスティバル」を主催する協議会の会長を務める 山本 将央(まさなか)さん 汲沢在住 51歳
「捨てない」心で機会を待つ
○…「コロナ禍でなかなか思うように練習ができない時期を乗り越えてようやくここまで来た。まずは無事に成功させたい」。8つの武道団体から構成される戸塚武道連絡協議会の会長として、3年ぶりの「とつか武道フェスティバル」をけん引。パンフレットを作成・配布していざ開催、というところで中止となった前回の悔しさも背負い、笑顔の奥で静かに意欲を燃やす。
○…生まれは静岡県の西伊豆。高校時代に弓道と出会い、友人とともに努力を重ねた。大学入学とともに上京。就職後、千葉、戸塚と転居を重ねても弓道は30年以上そばにあり続けた。「動かない的を狙うのになかなかうまく当てられない。だからこそ飽きない。大事なのは、すぐに見切りをつけて『捨てない』こと」ときっぱり。若いころには大病を患い大きな手術も経験したが、それでも粘り強く弓を引いてきた。「世の中には人生を投げてしまう人もいるが、疲れたら少し休んでまた進めばいい。諦めなければ道は開ける」
○…妻と長男、長女の4人暮らし。休日は趣味の釣りも楽しむ。「釣れなくても海を眺めてコーヒーを飲んでいるだけでリラックスできる」と目を細める。最近精を出しているのは家庭菜園。野菜が育つ過程の面白さが魅力で「釣れた魚と育てた野菜で料理ができればいいけど、なかなかうまくいかないね。それがまた面白い」。
○…何事も過程に重きを置くのは「歩みを止めずに気長に待てばチャンスは必ず訪れる」という思いから。コロナ禍が落ち着き機会が来れば、さまざまな大会も再開させ競技人口増加や知名度向上を目指す。「武道は強ければいいというスポーツではない。日々の練習や経験の積み重ねの中で成長を楽しんでほしい」
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7月10日