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公開日:2023.03.16

紙芝居創作家大泉さん
小雀小で500回記念公演
校長との再会で実現

 紙芝居創作家として活躍する大泉ひろ子さん(栄区在住)が『ちいちゃんのかげおくり』の500回記念公演を6日、小雀小学校で行った。同校の今野敏晴校長は30年前に、大泉さんの同作品初公演に関わっており、再会を果たした2人の縁から今回実現した。

 太平洋戦争中の家族を描いた同作品は、戦争の悲惨さを伝える絵本として1982年に発行。約40年間、小学3年生の国語の教科書にも掲載されている。

 大泉さんは30年前に作品を自身で紙芝居に編集し、公演を実施。以来、国内外で読み聞かせを行い累計観客数は約3万6000人にも上る。

 当日体育館に集まった児童約80人は、大泉さんが演じる登場人物の造形や緩急のあるページおくりを通して物語を鑑賞。昨年、国語の授業で作品を学習していたこともあり、より一層の理解を深めたようだ。終演後、児童は大泉さんに花束と感謝の言葉を贈った。

経験糧に「新たな思いで」

 大泉さんは、紙芝居が好きだった母親の影響で小学4年生から児童書を編集したり、自らストーリーを考案したりと紙芝居制作を開始。これまでに38作品を生み出し続けてきた。

 その中でも、『ちいちゃんのかげおくり』は初公演以来、口コミや紹介などで広がり、原作者のあまんきみこ氏や挿絵を担当した上野紀子氏もその活動を応援。大泉さんが演じる代表的な作品の一つとして、広く認知されている。

 小雀小学校の今野敏晴校長は、初公演を支援した関係があり、2年前に偶然再会した時「500回目をぜひ小雀小でやりたい」と大泉さんの希望を受け、今回の記念公演が実現した。

 今野校長は「ご縁あって記念公演ができたことをうれしく思う」と喜びを語った。

 大泉さんは「500回目は通過点。これからはまた新たな思いで、この作品のパワーを伝えていきたい」と今後の活動について語った。

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