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公開日:2023.08.17
北海道下川町児童
戸塚で酪農 学ぶ
横浜は牛乳製造のルーツ
川上地区連合町内会と友好協定を結ぶ北海道下川町の子どもたちが戸塚区を訪れ肥田牧場を見学した。「川上地区体験キャンプ」の一環で、子どもたちは地元とは異なる都市型の”酪農”に興味を持った様子だった。
下川町の小学校5年生、6年生の子どもたちは8月3日に品濃町の肥田牧場を訪問し、普段はできない同牧場の見学や、アイスクリーム製造についての説明を受けた。その後併設の「アイス工房メーリア」でジェラートを購入。戸塚の牛乳を味わった。
「令和3年市町村別農業産出額(推計)」によると下川町の乳用牛産出額は15億円。一方、横浜市の乳用牛産出額は4億4千万円と、下川町は横浜より酪農に馴染み深い地域だ。しかし、肥田牧場担当者は「北海道の牧場と都会の牧場では、違いがある」と説明する。主催した川上地区連合町内会会長で北海道出身の高嶋威男さんは「戸塚では北海道と牧場の広さも気候も異なる。肥田牧場では屋根に水を流したり、緑のカーテンを作るなどの工夫をしている。相違点を学んだのは意味があったのではないか」と企画に肥田牧場を組み込んだ理由を語った。
また、日本初の牛乳製造販売は江戸時代末期に横浜で行われたとの記録が残っている。横浜は近代酪農の発展に関係の深い地でもある。
長年続く交流企画
川上地区連合会では2011年から友好協定の一環として、夏に下川町の子どもが戸塚区へ、冬に川上地区の子どもが下川町をそれぞれ訪れる交流を続けてきた。
「川上地区体験キャンプ」と題された今回の訪問で、下川町の子どもたちは肥田牧場の他、梨狩り体験や木原生物学研究所の見学も行い、横浜、戸塚を学んだ。最後には「全部楽しかった」などの声が聞かれたという。
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