現在開発が進められている、相鉄いずみ野線ゆめが丘駅前の一部区域に新町名「ゆめが丘」が今年夏以降に誕生する。土地所有者などで構成される「泉ゆめが丘土地区画整理組合」(清水隆男理事長)の要望を受け、横浜市が地方自治法に基づき議会の議決を経て2月20日、決定した。市によると、組合主導の新町名設置は市内でも珍しいケースという。
今回「ゆめが丘」に編入するのが、和泉中央南五丁目の一部、和泉町の一部、下飯田町の一部。現在約600世帯があるという。新町名は「ゆめが丘〇〇番地」となり、組合などが地番の割り振りをする。新町名設置により、「字名」は廃止される。
アンケート実施
同組合が設立した2014年当時から「区画整理事業により新しいまちができるのだから、新町名も考えてもいいのではないか」という機運は組合内にあったという。そして20年9月の理事会で正式に新町名が議題にかけられた。
まず、組合員約140人に「どんな町名がいいか」「現在の町名のままでいいか」を問うアンケートを実施。「泉ゆめが丘」など11の町名候補があがったという。それを踏まえ再度意見を募ったところ、102票の投票のうち、74票が「ゆめが丘」に、「町名変更を希望しない」が10票となった。この結果を受け、21年3月に新町名候補が決まった。清水理事長は「多くの方の賛同を得られたと思う」と話している。
戸塚区民にも利便性
泉ゆめが丘地区土地区画整理事業は、相鉄いずみ野線ゆめが丘駅、市営地下鉄ブルーライン下飯田駅周辺の東京ドーム約5個分に相当する約24ヘクタールの土地を整備。両駅前に大規模集客施設や総合病院、住宅などを建設するもの。環状4号線沿いにあることから、戸塚区南部エリア住民にとっても利便性は高い。
清水理事長は「組合では130回以上にわたる理事会を開いてきた。ようやくここまで来たというのが実感。新町名の下、大規模集客施設『ゆめが丘ソラトス』を中心にすばらしいまちになるはず」と期待を込めた。
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