神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区・泉区版 公開:2024年10月19日 エリアトップへ

横浜ほっこり純喫茶【2】 赤レンガの洋館「馬車道十番館」で文明開化気分に浸る 本紙記者のひと息時間

公開:2024年10月19日

  • X
  • LINE
  • hatena
吹き抜けの店内を彩るステンドグラス
吹き抜けの店内を彩るステンドグラス

 どこか懐かしい雰囲気やメニューで、若い世代の注目も集める純喫茶。純喫茶とはアルコールの提供がなく、純粋にコーヒーや軽食を楽しむための空間だ。日々地域を回るタウンニュース記者が、取材の合間に立ち寄り、ほっとひと息ついている純喫茶を紹介する。

開港当時の西洋建築を再現した洋館

 今回訪れたのは、JR関内駅北口、市営地下鉄ブルーライン関内駅、みなとみらい線馬車道駅からほど近い「馬車道十番館」。店の入口前にはレトロな電話ボックスや馬車道のシンボル的存在であるガス灯が並び、ここだけ165年前の開港当時にタイムスリップしたかのようだ。

 でも、実は馬車道十番館の開館は1970(昭和45)年と、印象よりも新しい。地元の老舗とんかつ店「勝烈庵(かつれつあん)」の10番目の系列店として1967年に洋食の「山手十番館」がオープンし、その3年後に開業したのが馬車道十番館。開港当時の建築様式を参考に、明治の西洋館を再現した。場所はガス事業の創始者、高島嘉右衛門家の跡地で、店のロゴマークにはガス灯が使われている。

ステンドグラスの柔らかな光が降り注ぐ

 店内は1階が喫茶室で、2階に英国風酒場、3階はフランス料理店、4・5階には宴会場があり、利用目的ごとに分かれている。喫茶室は、なんといってもアーチ形のステンドグラスが目を引く。3色のガラスを通した光は柔らかく、どこかノスタルジックな気持ちに。ファンが回る吹き抜け天井の下、アンティークな調度品、横浜の風景の絵画や写真が配され、地元愛が感じられる。

 他にも大きな柱時計やグラスコレクション、日露戦争当時の欧州航路船「信濃丸」で使用されていた椅子、旧帝蚕倉庫の赤レンガなど、館内には歴史を感じさせる品々がさりげなく配されていて、博物館に来たかのような気分に浸れる。 

レンガをイメージしたプリンをアラモードで

 ここでのお目当ては「十番館プディング ロワイヤル」と「メロンクリームソーダ」。前者はレンガ型のプリンと色とりどりの季節のフルーツ、2色のアイスクリームがのった、いわゆるプリンアラモードだ。主役のプリンは適度なかたさがあるタイプで、卵の味と上品な甘味が心の疲れをほどいてくれる。添えられたバニラとチョコのアイスクリームと複数のフルーツがプリンのおいしさを際立たせる。

 純喫茶の定番、メロンソーダには本物のメロンの果肉を使用。ソーダは自然で程よい甘さのため、バニラアイスクリームとの相性もいい。味の違いが分かる大人にも味わってほしいクリームソーダだ。

■中区常盤町5-67 【電話】045-651-2621(メニュー、価格は取材時のものです)

十番館プディング ロワイヤル1,210円、メロンクリームソーダ880円
十番館プディング ロワイヤル1,210円、メロンクリームソーダ880円
赤レンガの外壁が趣ある馬車道十番館
赤レンガの外壁が趣ある馬車道十番館
今も現役のガス灯とレトロな電話ボックス
今も現役のガス灯とレトロな電話ボックス
日露戦争中、バルチック艦隊を発見したことで知られる「信濃丸」の椅子
日露戦争中、バルチック艦隊を発見したことで知られる「信濃丸」の椅子

戸塚区・泉区版のコラム最新6

誤嚥しない口腔内作り

お口の健康塾 5th Vol.10

誤嚥しない口腔内作り

1月9日

金沢動物園のヘビ

金沢動物園のヘビ

金沢動物園 干支コラム

1月1日

「がまんさま」で知られる横浜市港北区 菊名神社

御朱印探訪【2】

「がまんさま」で知られる横浜市港北区 菊名神社

記者の参拝レポート

12月30日

「アットヨコハマ」ナビゲーター・小田えりなさん「近所の人だけが知っているようなお店を紹介したい」

日本ナポリタン学会会長・田中健介さん「横浜からナポリタンを通して洋食文化が広がった」

入れ歯のお話【2】 〜合わない入れ歯の見分け方〜

平成横浜病院

横浜市の健診・検査

https://yokohamahp.jp/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月16日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 12月19日0:00更新

戸塚区・泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

戸塚区・泉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年1月16日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook