戻る

戸塚区・泉区 トップニュース経済

公開日:2025.10.30

相鉄グループ
緑園駅前に植物工場
野菜を鉄道で輸送

  • 工場内を映すカメラの映像を解説する後藤代表(左)と鈴木課長

  • 店頭に並ぶフリルレタス(左・提供写真)/緑園都市の工場からコンテナに入れて電車で店舗に運ばれる

植物工場で採れた新鮮野菜を電車で店頭に――。相鉄ホールディングス(株)がこのほど、都市型地産地消植物工場の実証事業として、緑園都市駅前の工場で生産したフリルレタスの出荷・販売を開始した。商品はそうてつローゼンゆめが丘ソラトス店など6店舗で販売しており、評判も上々という。

この取り組みは相鉄グループがスタートアップ企業との協業で「革新的でエコなシステム」の構築を模索する中、(株)エコデシック(千葉県柏市)の提案を受けたのがきっかけ。同社は生産効率に優れた省スペースの植物工場を展開しており、後藤秀樹代表は「今回の取り組みは、かつて千葉の農家が電車に乗って都内まで野菜を売りに行っていたようなイメージ」と説明する。

「私鉄は沿線の駅前にスーパーも展開している。沿線に工場を作れば電車を使った輸送ができ、CO2も削減できる」とアイデアを語る。

沿線の魅力向上へ

今回、立ち上げた工場「相鉄グリーンラボ」も緑園都市駅前にある相鉄グループの施設を活用した。品目はそうてつローゼンの担当者とも話し合い、人気の「フリルレタス」に。現在は1日120株収穫し、1日4店ずつローテーションしているという。

フリルレタスは種まきから収穫まで畑では約60日間、一般的な植物工場でも40〜45日間は要するところ、この工場では約30日間というスピードも特徴だ。後藤代表はLED研究を専門としてきたため「光を有効に使うのがポイント。安全性のため菌の検査には力を入れている」と語る。

相鉄ホールディングス(株)経営戦略室の鈴木洋光課長は「食や農は相鉄沿線の魅力の1つ。地産地消に積極的という地元の価値観にも合うのでは」とする。また将来的には沿線の雇用創出なども視野に入れながら、他品目への拡大も検討していくという。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

戸塚区・泉区 トップニュースの新着記事

戸塚区・泉区 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS